初冬
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/11/20 10:43:24
昨夜見た夢
あなたと笑っていた
昨日見た夢
あなたがそばにいた
どうしてだろう
別れて随分たつのに
あなたはあの時のまま
手を取り合っていた
ベッドの上に
膝を抱えながら
アロマの香り流れる
体を包み込むように
どうしてだろう
新しい彼ができたのに
夢に出てくるなんて
あなたは今頃どうしているの
冬に近ずく街で
さみしい想いはしてないの
一人風に吹かれながら
枯葉を見上げてはいないの
もう思い出すまい
過去に振り返っても
今の私には
新しい道がある
あなたにもらったリングも
机の引き出しの奥
捨てられなくて入っているけど
もう捨てよう
さようなら
過去の私
今 生きている
それだけが現実
前に向かって歩いて行こう
明日もきっと晴れる
靴音はもう
後ろには進まない