Nicotto Town


グイ・ネクストの日記帳


許しのワーク


許します

このひと言と、「赤いロウソク」という日本昔話を元にワークを進めて行きます。

 
 

 あるところに子どものいない老夫婦がいました。二人は漁の盛んな村に住んでいて、漁師たちのためにロウソクを作っていました。

 二人は自分の作ったロウソクを神社に毎回収めていて、神社には二人の作ったロウソクが、海を照していて、それを見て漁師たちも「あの爺様と婆様が、がんばってくれているんだから・・・」と、評判になっていました。

 それを知っていた人魚は生まれたばかりの我が子を二人の元へ預ける決心をして神社の帰り道にそっと我が子を置いて帰りました。

 それを見つけたのは婆様でした。
 婆様は喜んで、持って帰り爺様に見せました。すると爺様も喜び、二人して人魚の子を育てました。彼女が大きくなると・・・ますます人魚である事がはっきりとしてきました。しかし、彼女は外に出る事も無く、ただ黙々と二人のロウソク作りを手伝いました。それもロウソクに海の魚たちの絵を描いて行きました。そのロウソクは飛ぶように売れました。人魚の描いたロウソクを使うと嵐に遭わないという噂が立ったからです。

 商売が繁盛すると・・・二人は人魚として大きくなった娘から関心が薄れて行きました。
そしてある日、見世物屋の行商人がやってきて、「お宅の人魚の娘・・・売ってくれないやせんか」と、交渉してきました。

 それも五十両も渡すと言ってきたのです。

 (当時は三両が平均的な年収だったと、うろ覚えですが聞いています。詳しく知っておられる方がございましたら教えてください)

 
 五十両あれば・・・ロウソクを作ってほそぼそと暮らす必要はありません。二人は話し合い、娘を売る事にしました。
それを聞いた娘は「もっと働きます。どうかここに置いてください」と、頼みました。

しかし、二人の意志は変わらず・・・娘は売られてしまいました。

二人が娘の部屋へ行くと「赤いロウソク」がありました。それは娘が最後に描いた最後のロウソクでした。

そこへちょうど・・・人魚の娘の本当の母親が人間の女性の姿でやって来たのです。

「ロウソクをお売りください」と、その母親は言いました。

「ああ、今これしかないけど、いいかい」と、爺様が聞くと・・・「かまいません・・・それで十分です」と、言って「赤いロウソク」を受け取って神社に収めて、灯火をつけました。

それから数日後・・・村は大津波に飲まれて海に沈みました。


これで昔話は終わりです。

 人間は・・・欲があります。

 人々の幸せを祈り、ロウソクを作っていたお爺さんと、お婆さんの子が欲しいと言う欲

その欲が叶うと・・・やはり人魚の子だから愛せない。お金に変えられると、わかったらお金にあっさり変えてしまう。

 それでも「許します」

 この老夫婦は「徳」を積んでいたかもしれません。その事に竜神の化身である人魚様が・・・手助けしてくださったのです。

 さらに商売まで繁盛させてくださったのです。お金に変えなくても、十分なお金はあったのです。

 人間は・・・成功すると・・・それを「自分」の「モノ」だと。勘違いします。

 勘違いした私たちだとしても許します。

 もしも今、あなたが何かでうまく行っていて、不安になるなら・・・「許します」と、つぶやいてください。

 そしてここまで来たのは「決して自分一人の力では無かったのだ。周囲の助けがあったのだ。人知れずあなたを支えてくれた「パートナー」、「子ども」、「パソコン」、「観葉植物」、「ぬいぐるみ」、「パワーストーン」、「愛読書」、「大好きな音楽」・・・その他もろもろのモノがあなたを支えてくれている事に気づき、感謝できる時、あなたは次のステージに登れるでしょう。

 あなたはこの老夫婦のようにはならない。と、言われるかもしれません。

ただボクはこの老夫婦もまた自分なのだと理解します。もしも同じ境遇で、同じ性格なら・・・あなたは果たして「回避」できたでしょうか?人魚の子と分かりつつ育て、育てたはいいが、愛着がわかない。その事に自己嫌悪に陥りながら過ごすうちに、「その人魚を売りませんか」と、囁かれたら「手放す」のもまた人間の心理かもしれません。

同じ立場になれば・・・決して責める事はできない。この事をボクは仏教を通して学びました。

愚かに見える事も・・・同じ境遇、同じ立場ならやってしまう可能性は否定できません。

そして・・・もしも。

もしもですよ。

自分を許せない出来事があるとしても・・・

人間は「縁」(環境と条件)さえあれば何でもやってしまう、どうしようも無い未熟な所があるんだ。大昔にも、竜神の化身と知りながら売ってしまって・・・大津波で滅ぼされた人もいるんだ。

そんな私たちだからこそ、救われたい

がんばって徳を積んでも・・・一つの欲からすべてを間違えてしまう私たちです。

そんなお前さんたちだからこそ、救わせておくれ。

わかるかい。

と、説かれている。

自らの中に宝をみつけよ。

真理と共にあれ

真理を知っても・・・また欲に溺れてしまうのもまたお前さんたちだよ。

落ちても、落ちても・・・許します。

許せるか、わからないけど許します。

いや、許せないけど許します。

気持ちは乗らないけど、許します。

許します。

ああ・・・やっぱり私は自分が大嫌いだけど、許します。

そんな自分を認めてみます。

そのままでいい。と。

そのままの私でいいと。

そう、そのままのあなたでいい。

そのままのあなたでいい

そのままのあなたを認める事こそ素晴らしい

あなたの欲は・・・間違いにつながる事が多いかもしれないし、そうでないかもしれない。

その欲も、エゴも

許します。

許せるまで、許します。

そしてやらなくてもいいです。

信じなくてもいいです。

あい

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2013/11/22 02:04
こんばんは

ある方から 教えて頂いたことなのですが
幸せは 自分自身が許した分だけ幸せになるのだ と
幸せになる事を許していなければ そのようになるのだと

許すという事は とても深い事なんですね
全ての人を、全ての事を、そして自分自身を 許す

ということですね

おやすみなさい



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