Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


北風


よく晴れた日に
北風が冷たい
二人でショールにくるまれながら
裸になった街路樹を見る


あの頃はショールよりは
あなたの体温が暖かかった
ぬくもりが伝わってきて
話す言葉も暖かだった


大きすぎるショールは
一人では包みきれない
あなたの為に買ったんだもの
なぜあなたはいないの


できることならあの日に戻って
二人靴音を残しながら
街を歩きたかった
それももう過去の話


あなたに買ってもらったブーツも
この季節にとりだして
コツコツと響かせながら
歩道を流れていく


あの日に帰りたい
あなたに帰りたい
思い出は多すぎて
私の中から吹き出すほど


北風の冷たい日
あなたはどうしているかしら
別の人とショールにくるまれて
同じように歩いているかしら


あの日に帰りたい
あなたに帰りたい
でももう過ぎ去った日々
落ち葉だけが知っている




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