ドラマ【相棒12】
- カテゴリ:テレビ
- 2013/11/28 15:57:37
【感想】今回は、一番怪しいヤツが犯人という、ミステリーの鉄則の裏をかいたようなオチでした。いや~騙されたね。第一発見者の恋人、その恋人が二股をかけていた男、2年前の事件で死んだ老婆の遺族、その事件を担当した刑事など、次から次へと怪しい人物が出てきましたが、結局被害者に一番恨みがある、2年前の事件で服役していた男が犯人というね。しかも、アリバイがなさそうに見えた彼には、調べてみると鉄壁のアリバイが。だけどこれが罠だった。ただ、2年前の事件で自分を冤罪に陥れた目撃者と会って、本当に自分が老婆とぶつかるところを見たのか聞いてみようとしただけだったのに、自分の顔を覚えていない目撃者にカッとなってつい殺してしまったという、まったく計画性のない犯行だったのに、うまいことアリバイを作ったものです。しかも、右京たちが真犯人に事情を聞きに行った時の言動も、まったく怪しいところはありませんでした。大した役者ですわ。見事に裏切られた今回ですが、アリバイを証明した2人の男が、最近になって公園周辺に居つくようになったことだけしか、真犯人のアリバイを崩す手がかりがないという、あまりフェアとは言えない展開でしたね。まぁあまりにあっさりアリバイの裏が取れてしまったことに、疑問を持つべきだったのかもしれませんけども。あと、何故真犯人のアリバイだけ裏を取り、老婆の遺族のアリバイの方は、裏を取らなかったのかなと思いましたけどね。まぁ、彼に関しては、殺害するほどの動機がないんですけどね。家庭が崩壊したのは目撃者のせいではありませんからね。あと、思ったんですけど、自転車とぶつかって転んで死んだのと、心臓か脳卒中か知らないけど、発作を起こして死んだのと、区別がつかないものでしょうか。発作を起こすほどぶつかったのなら、どこかに自転車と接触した跡がついてそうなものですし、死亡原因が心臓や脳の疾患だとすれば、自転車と接触したことは、その原因になったにせよ、直接の死因にはならないはずですよね。だから3年の懲役ですんだのかもしれませんけど、まぁ今回のお話のツボはそこではないですよね。意に沿わぬ事件の調書を任され、早いこと終わらせたかった刑事に、ただ自転車が通った後に老婆が倒れていたのを見ただけの目撃者が、自転車が老婆と接触したところを見たという証言を強要され、結局はその刑事の都合だけで、冤罪事件に発展し、濡れ衣を着せられた男は無実の罪で3年も服役、家庭は崩壊してしまった、そういう社会派のお話でした。見てもいない証言をした目撃者は、その後反省し、事実を公表するため自費出版をしようとしていたことを、真犯人が手を下す前に知ることができていたら…と思ってしまいますよね。何より、一番悪いのは自分の都合で冤罪を作ってしまった刑事です。彼に何の制裁もないのが、腹が立ちますよね。目撃者が残した原稿から、実はあの事件が証言を捏造した冤罪事件だったと、証明できないものでしょうかねぇ。まぁそんなことをしたら、刑事部長を筆頭に、相当煙たがられると思いますけどねw そこを断罪しようとしなかった右京が、ちょっと不自然だったかな。いつもの右京ならもっと踏ん張りますよね。右京さんも年を取って丸くなったのかなw
でも、現場の警察官たちは、もっと真摯に向き合ってくれていると信じたいものです。
ただ人間はどうしても、状況証拠だけで、ああこいつやってるなと
思ってしまいがちです。身近な例を挙げると、例えば戸棚のお菓子がなくなっていて、
お母さんが子供を疑い、責めたとします。しかし実は食べたのはおじいちゃんだった。
おじいちゃんは嘘をつくような人ではないけれど、ちょっとボケているので、
自分が食べたことを完全に忘れてしまい、お母さんが聞いても知らないと言うばかり。
しかも子供はお菓子を盗み食いする常習犯だったので、ますますお母さんは確信する。
これも冤罪ですよねw 痴漢の件については、そういうトラブルをなくすため、
女性専用車両などが登場しましたが、あれって思うに、女性を守るばかりではなく、
トラブルに巻き込まれる男性を守る意味もあるのかもって思ってしまいますね。
刑事ですね。
なんか、こう言うのって、ありそうな気がして、ちょっと見ていて、複雑でした。
酷い冤罪です。
リアの世界で、痴漢してないのに痴漢したと訴えた女性の話、ありましたよね。
結局、良心の呵責にたえかねて、虚偽を申し立てたと警察に出頭したおかげで、
男性の疑いは晴れましたが、もし、彼女がそのままにしたとしたら。。。。。
痴漢した覚えがなくて、こう言う場合になった時、100%負けだと言うのが、
何やら納得出来ないです。
話が外れてしまいましたね^^;
いつもの右京なら、もっと主張するかも知れません。