巣窟『大雪』
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/12/01 15:21:14
大雪
鮮やかなカーテンをシャッと閉め
自転車に乗って いつもの場所へとこぎ出します
青い月が夜空を照らし 川が煌くのを眺めつつ
私を追い越し降る光を追いかける
いつもの広場にたどり着き 手を振る友に近づきます
その間も降り続き たまに落ちてくるのを拾います
そんなことをしている間に時間になった
さぁ、始めましょう 詠いましょう お仕事しましょう
青い月が照らす下 踊りましょう 詠いましょう
星降る夜に 詠いましょう 踊りましょう
雲が集まりだしたなら もうお仕事は終わりです
後は旦那様方に任せて 私たちは家へ帰りましょう
下を覗けば風花が舞っていた
如雨露をかごに入れ自転車をこぎ出します
家に着いたらカーテンを開け
旦那様の帰りを待ちながら 星の詩を聴きましょう
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前回書いた小説と設定は同じ。視点は一緒です。
実を言うと穀雨も同じ設定だったりする。

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- ‡ 汐 ‡
- 2013/12/01 21:53
- 降り続いているものの音が聞こえてきそうです^^
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