恋路
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/12/11 09:20:17
枯葉の舞い散る頃
あなたは私の家に
何度も通った
両親に姉との結婚を
申し込むために
その頃から
私はあなたが好きだった
声をかけてもらうのが
とてもうれしかった
姉の恋人としても
あなたは近くて遠い人
いつしか義理の兄になる人
そうなったら私は
笑顔でいられるだろうか
おしゃべりができるだろうか
悲しい恋の行方
一人部屋にこもって
あなたの顔を見るのが辛かった
たとえ姉の婚約者でも
涙が頬をつたった
どうしてなの
神様はなぜ
あなたと会わせたの
こんなに辛い想いと知りながら
なぜ私を選んだの
ああ 時が過ぎれば
辛い日々が待っている
やがてあなたは
姉と二人になる
私は一人ぼっち
桜が終わる頃には
パーティーが始まるだろう
着飾ったあなたと
姉との祝福の時
私は恋を失う
枯葉舞い散る今
辛い想いも飛んで行け
寒さに肩を震わせて
あなたへの想いも飛んで行け
私は今一つ大人になる