Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


距離


桜吹雪の中
卒業の日を迎えた
もうあなたともお別れ
あなたは故郷に帰る


サークルで一緒だったあなた
遠くて近い間柄
心はいつもあなたを追っていた
この気持ちを分かっていたの


サークル仲間で送別会
あなたの姿を目で追う
冗談を言いながら
笑いで盛り上げる


帰り路であなたは
「もうお別れだね」
ことりとつぶやいた
「これ、受け取ってくれる?」


渡されたのは小さな小箱
「サイズが分からなかったから…」
開けてみると輝くリング
私は言葉を失う


「ありがとう」
「私でいいの?」
「うん。ずっと好きだったから」
「帰っても連絡するよ」


サイズの合わないリング
鎖を通してネックレスに
いつもあなたと一緒
そう思っていたのに


距離は遠かった
「もうお別れなんだ」
「恋人ができたんた」
私はなんだったの


鎖からリングを外して
遠い距離を恨む
あなたを奪いたい
あなたと一緒になりたい


さよならの言葉に
泣き崩れながら
前に進んで行けない
今だけは許して




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