Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


夜の高速


深夜の高速道路を走る
行き交う光の影
あなたは黙ったままで
ハンドルを握る


CDからは心地よい音楽
静かな車内に流れる
たった一つの音
私も無口になる


一休みにはいった
輝々としたカフェ
熱いコーヒーに手を暖める
二人押し黙ったまま


この先のことなんかわからない
あなたと私と同じ
行く手に何があるのか
暗い暗い夜道に


車に戻って
またハンドルを握るあなた
ふっとため息をつくのは
一体何の思いなの


まだ明るくなるには時間がある
CDの音楽も止まってしまった
あるのは静寂だけ
私はまたCDをかける


明るくなったら海を見に行きたい
波の音に囲まれて
心を落ち着けたい
きっとあなたは遠くを見る


そうしてことりと言うだろうか
「寒くないかい?」
そんな一言が聞けたら
なによりのぬくもりになるのに


行く手を知らない高速道路を
ひた走るあなた
大好きな車に乗って
まるで子供みたい


いつの間にか眠ってしまった
車を止めてまたコーヒーを
そっと差し出してくれた手に
私の手を重ねる


ふと見つめ合う二人
何も言わなくてもいい
あなたの手が確かに
私と結ばれたのだから




月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.