コーヒー
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/12/25 08:31:44
少しおいしいコーヒーを入れて
思い出すのはあなたのこと
コーヒーが好きだったあなた
部屋にはいつもコーヒーの香りが
紅茶派からコーヒーに変わったのは
あなたの影響
たまには紅茶もいいけれど
ついついコーヒーを入れてしまう
大好きな紅茶を
あなたに出してみた
いい香りのするそれは
あなたも気に入ってくれた
香りには魔力がある
沈んだ気持ちになった時も
心を静めてくれる
あなたのぬくもりのように
「ちゃんとカップを温めないと」
それは紅茶も同じ
熱々のコーヒーを
おそるおそる飲んでみる
コーヒーも紅茶も
今は思い出の品となった
一人部屋で飲むそれは
あなたの思い出しかない
いい香りと共に味わう
ちょっとおいしいコーヒー
あなたに香りが届いたら
帰って来るだろうか