幻の島
- カテゴリ:日記
- 2013/12/30 14:50:47
ナショナルジオグラフィック
2013年12月号
印象に残ったのは次の記事
・大海原に浮かぶ幻の島
たった1ページの記事。
南半球のサンゴ海に浮かぶサンディ島。
だが、この島、地図の上にあるだけで実在しない島だという。
1880年頃、誤って描かれて以来、新しい地図が作られる度に引き継がれてしまったそうだ。
2000年にこの事を指摘したナショナルジオグラフィックの読者がいたが、緊急性が低かったため放置。
2012年に、この島があるとされた地点を航行したオーストラリアの科学者たちが陸地がない事を確認したという。
一度、発表されてしまうと「事実」になってしまうのだろうか?
今も地図の上には「幻の土地」があるかもしれない、と記事にはあるが、この話と似たような事は、地図の上だけではないと思う。
・レーザーで遺跡をデジタル保存
レーザースキャン技術を使って、遺跡の3Dデジタル画像を作成するプロジェクトを紹介した記事。
デジタルでデータを保存しておけば、本物が破損してしまった時も速やかに復元できる、というもの。
普通に調査しただけでは、分からなかった事が見えてくる事もあるかもしれない、という期待はできるが、「本物」を残す事を最優先にする事を忘れないで欲しいと思った。
・転がる雑草
西部劇でおなじみのコロコロ転がる丸い枯れ草、タンブルウィード。
タンブルウィードの繁殖力は非常に強く、コロコロ転がるのも種子を広範囲にばら撒くための「戦略」だという。
アメリカ原産とばかり思っていたが、ロシア原産の「外来種」というのが意外だった。
おなじみの光景が実は外国産、というのは、いかにもアメリカらしいという気もするが、反面、皮肉でもあるような気がする。
あくまで「データ」でしかなく、「ホンモノ」ではない、というのを忘れて欲しくないですね。
バーチャルで再現、というと「ホンモノ」をそのまま再現していると勘違いしてしまいがちですが、抜け落ちているものもたくさんあるのも認識していて欲しいです。
>カトリーヌさん
そういえば、皆が元ネタに使うデータを直接、あたってみたら、杜撰なデータだった、という話がファインマンさんの話の中にありましたね。
自分が重要だと思うものは、元ネタからあたっていった方がよさそうです。
古い所では火星の”運河”もそう~。
歴史にも、その種の話は沢山ありそうです~~。
邪馬台国なんかも、疑ってみたほうがいいかも~(汗)。
これはおっしゃる通りですね。
万一に備えるのも大切だけれど、本物にダメージを与えてしまわないこと、
損なうことの無いように慎重に取り扱うことを忘れないでもらいたいですね。
万一に備えると安心するためか、往々にして失敗が増える気がします。