年も明けて暫らくすると流石に煮しめや雑煮にも飽きてきた。
久しぶりに焼き魚が食いたくなって釣り堀に出かけて行った。

正月早々釣り堀の熊おやじ殿はすでに店番に入って居られる。
「おっ！旦那。おめでとう御座います。初釣りですかい。大漁をねがってますぜ。」
おやじ殿もご健勝で何より。本年も宜しくお頼み致しまするぞ。((　_ _)

恒例の挨拶もそこそこ早速竿を投げ入れた。
お節は縁起物だが殆ど干物か乾物だ。
魚と云えば鰤の照り焼きか睨み鯛ぐらいだが長らく飾って居ると身がパサパサでどうにも味気ない。
今日はイワナか鮎でも釣り上げて囲炉裏端で串焼きにしたいものだ。
おっと！竿がしなった！

ざっぱ～～～ん　キラキラキラ✧
な、なんだぁ！やけにきらきら光った魚だ　鯖か？サンマか？いや、小判だ。
小判？(´？ω？)小判が釣れた・・・

「ややや！旦那、　流石ですねー。そりゃぁ　招き猫の小判ですぜ。こいつは春から縁起がいい」
「そいつをこの打ち出の小づちでちょいと叩くと、ほら不思議。でっかい千両箱に早変わり。いや～実に羨ましい」

せせせ、千両箱～～～！(　д)　ﾟ　ﾟ　
こここ、このような物、ちちち、頂戴してもよろしいのか((((；ﾟｗﾟ))))
熊おやじ殿達の喝采を背中に浴びながら重い千両箱を担いで帰ったが、このお宝どうしよう。
このまま家に置いて居っても物騒だし　やはり、これは銀行に預けるべきではないか。
ザックザクの小判、換金すれば一体幾ら位の値打ちにになるのだろう。(；￣◇￣)

雨漏りのせぬ立派な屋敷が何軒も建てられるな。
おお、そうじゃ！σ(￣▽￣；)今年こそちゃんと映るテレビや爆発をせぬ掃除機を手に入れてみようか。
茶太＞BUMOBUMOMO・・・（それは機材じゃなくって使い手に問題があるんじゃ・・・）

あれこれ想像しながら銀行に持ち込むと・・・
「お客様申し訳ございません。こちらの小判は当行ではご換金は出来ませんので・・」
何と！小判なのに金には換わらぬと申すか。
「はい、元々が魚で御座いますので、つまり光り物と言うことで御座います。」
光り物・・・何かぁ　青魚と同じって事かぁ(￣□￣)・・・・・

物が「招き猫の小判」だけにこれが本当の「ねこに小判」てか？(Ｔ▽Ｔ)