夕焼け
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/01/27 16:32:53
夕焼けを見るたびに
あなたのことを思い出す
二人で見ていたそれは
明るく照らしてくれていた
あなたは夕焼けが好きだった
橋のたもとで
丘の上から
海の砂丘で
夕暮れを待つそれは
一日を終える
空のイルミネーション
ゆっくりと沈んで行く
あなたと行った神社で
買った一つのお守り
手のひらに乗せて
あなたはそれをどうしたことだろう
それから一年がたって
神社に返さないといけないけど
まだ持っていたい
あなたのぬくもりだもの
お守りをそっと鞄にしまう
照らす夕日だけが知っている
あなたへの想いが
まだ残っていることを
やがてお守りも
神社に返す時が来るだろう
それまでの時間を
守ってくれるだろう