ドラマ【隠蔽捜査】
- カテゴリ:テレビ
- 2014/01/28 15:20:57
【感想】重い、重いわ~。このドラマを見ていると、踊る大捜査線の真矢みきの名セリフ「事件は会議室で起きてるのよ」も、あながち嘘ではないと思えますね。まぁこのセリフは織田さんの「事件は会議室で起きてるんじゃない!」を受けてのセリフではあるんですけどね。今回起きた事件は強盗事件で、3人の犯人のうち2人は緊急配備で逮捕、残る1人がスナックで店長とその妻を人質に取り篭城。拳銃に弾丸が10発以上は残っているという情報があり、4発撃ったところでSATが突入、人質は無事解放され犯人は射殺されたというもの。事件はこれで終わったかと思いきや、現場の指揮を執っていた竜崎と、大森北署で指揮を執っていた伊丹は、犯人の銃に弾が残っていなかったことから、厄介な事態へと巻き込まれていくことに。というのが前編のストーリーでした。犯人の銃に弾丸がなかったということで、マスコミは警察が丸腰の犯人を射殺したと叩くだろうと危惧していましたが、果たして丸腰と言えるのかどうかが問題ですよね。拳銃は15発の弾が入るオートマチック式のもので、10発以上は弾が残っているものと考えられていた。しかも現場で犯人は4度に渡り発砲しています。まだ詳しいことはわかりませんが、SATが突入した時、拳銃に弾丸がないことは想定できなかっただろうし、犯人も弾丸がないことをアピールはしなかっただろうし、むしろ空の銃を隊員に向けで威嚇したと考える方が自然ですね。これで丸腰と判断しろという方に無理があります。ただ、こりゃまた面倒だなと思うのが、犯人は誰も殺していないことです。人情的に、誰も殺していないのに射殺されたのは可哀相と考える人も多そうです。法的には人質を取り籠城するのはかなりの重罪で、その前に強盗もやってますから、裁判だとかなり長期の実刑を食らうと思うのですが、それでも無期や死刑にはならないでしょう。思うに、竜崎はちょっと判断を早まりましたね。ファイバースコープで覗いたところ、犯人は店主に料理を作らせてました。つまり事件の長期化を予想していたわけです。4回発砲しているのに2人いる人質のどちらも殺していなかったところを見ると、発砲は人質や警察に対する威嚇であり、交渉するつもりはないというポーズだったのかもしれません。そのへんを考え、もう少し様子を見てみてもよかったかもしれないですね。少し焦っちゃったかな。妻が血を吐いて入院したということも、彼の念頭のどこかにあったかもしれないです。今後突入を早まった責任を問われた時、それを指摘されたらつらいなぁ。あ、あと、前回の感想で間違えてましたが、伊丹は所轄の刑事課課長ではなく、警視庁の刑事部部長でしたねw 刑事部部長って、所轄の署長よりかなり偉いんですね…。方面本部管理官が怒鳴り込んできた時、コネを使って黙らせたのはかなり爽快でした。しかし、副署長の貝沼は型破りの新署長にかなり不満を抱いている様子。このへんが裏目に出そうで怖いですよね。竜崎にしてみれば、前例に縛られず仕事を効率化することに専念しているつもりのようですが、いきなり来て今までとまったく違うやり方で周囲を混乱させているようにも見えなくはないですしね。竜崎って誠意はあるのですが、四角四面で誤解を与えやすいタイプですよねぇ。家族との関係もどうなってしまうのか、心配ですな。