冬の恋路
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/01/30 08:10:21
いつだったろう
君と手をつながなくなったのは
いつだったろう
君の笑顔が作り笑いだったのは
いつだったろう
君の影を踏みながら歩いたのは
いつだったろう
心に風が吹くようになったのは
もう時は戻らない
あの日々のようには
冷たい手を温める僕の手も
冷たくなった
恋と言う名の花は
冬の寒さに散っていった
その冷たい風が
花弁をもっていく
一人部屋の中で
君の好きだった曲を聞く
もう帰らない日々を
いつまでも引きずっている
僕のこの想いは
君には伝わらなかった
一時の幸せも
いつしか崩れて行った
太陽が沈んだ頃
窓を開けて外を見る
薄暗がりの中に
見つけるのは君の心ばかり
もう泣かないで
幸せになって
笑顔を忘れないで
尊い愛に誓いをかけて
やがて陽は昇り
北風が吹く中を
僕は歩いて行く
もう少し君のことを思わせて