学べる外交手腕
- カテゴリ:日記
- 2014/02/02 17:03:03
ナショナルジオグラフィック
2014年1月号
印象に残った記事は次の3つ。
・アマゾンの闘う先住民カヤポ
南米先住民カヤポ族。
ブラジルが建国されて、まもなく、他の地域の先住民族と同様、彼らも迫害と伝染病に苦しめられた。
が、彼らは指導者に恵まれた事もあり、どこかの国の政治家も真っ青なほどの、「外交」を展開する。
自分達の土地に違法に立ち入る者に対しては「強硬手段」(身包み剥いで、町に送り返す)を取る一方、相手の言語(ポルトガル語)を習得し、自然保護団体の支援を取り付け、メディアを巻き込み、世論を味方につけたのだ。
新しいものを取り入れつつも独自の文化を守る、という柔軟な姿勢。
カヤポ族はモンゴロイドなので、彼らの写真は、着る物を変えたら、親戚にいそうな顔つきの人ばかり。
顔つきも似ている事でもあるし、彼らの「外交手腕」を学んだ方がいいのでは?と思った。
・博物館に収められた地球の不思議
「モノを集める」という行為は、「趣味」であるが、ある意味「不治の病」でもある。
一旦、モノを集める行為にとり憑かれた人は、そうでない人から見ると、「異常」とも思える情熱を持って、没頭する。
これは、かなり「本能」に近い行為なのだという気がする。
「モノを集める」行為を主に国が中心となって、組織的に行っているのが博物館。
その博物館に集まってくる標本の写真が印象的。
特に、ヨーロッパモグラの毛皮の写真は悪い夢に出てきそうだった。
・祖国を離れて
家族により良い暮らしをさせたいと、遠い異国で働く人々の記事。
中東に出稼ぎに出ている人を特集しているが、出稼ぎ先が日本でも、アメリカでもあまり大差はないだろう。
悲しいのは「家族のために」と外国に出稼ぎに行った人に、家族・親戚が依存してしまう、という点。
出稼ぎに行った人が家族に会いに帰っても、家族からすれば、その分、「稼ぎ」が減る。
そのため、家族から、すぐ戻るように暗にプレッシャーをかけられてしまう。
「家族のために」遠い異国で働いているのに、久しぶりに帰れば、その家族からは歓迎されない、というのは、あまりに哀しすぎる。
出稼ぎ先で「不倫」をする人は多いらしい。
かつて「不倫は文化だ」と言った芸能人がいたが、この場合は、もっと根深い。
わざわざ外国まで行って、働く必要がないにこしたことはないのだが・・・。
賃金が地元とまるで違う、というのが一因らしいですが、地元で働けるならそれが一番ですね。
>七条、姫さん
かつて自分も食玩を集め、「不治の病」にかかりかけた事がありますが、無事、足を洗いました。
今にして思えば、あの収集熱はなんだったのか・・・。
ゴミ屋敷の主もそうなんでしょうね~
戦争経験者のお年寄りは特にモノへのこだわりが強いかもしれません。
モノがナイと落ち着かないみたいですよ^^;
なんとか地元で生きていけるように、創意工夫で頑張ってほしいものです・・。
そう~、カヤポ族のように、しっかりと地元で暮らす道もあり得ますわ。
出でよ、優れた指導者!
新しいものを取り入れつつも、独自の文化を守る・・、
これは日本が、明治維新以来、やって来た事でもありますわ(微笑)。
和魂洋才~~。