四季
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/02/06 08:11:26
春
あなたと出会った
コンパの歓迎会で
隣に座った
夏
サークルの合宿
あなたと彼女が
楽しそうにテニスをしていた
秋
いつもあなたの背中を見ていた
その向こう側には
あなたの笑顔があった
冬
あなたへのチョコレートを作った
渡せないとわかっていても
「I love you」と書いた
四季を通じて
あなたを恋していた
これが恋なのか
自分に問うていた
あなたに誰がいようとも
私は好きだった
振り向いてくれる笑顔は
私だけのものだった
春
あなたは卒業して行った
もう会えないあなた
忘れられない
秋
一人歩きながら
あなたのことを考えていた
肩に通って行く風が冷たい
もう冬が近い
サークルの中にいても
なぜか孤独を感じる
あなたを求める私
もう会えない
思い出だけが残る
1年間のあなたの笑顔
秋風が吹き転がす