風邪引き読書『復活の日』
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/02/11 23:42:06
本当にたまたま図書館で借りてたのを思い出して読みました。流石巨匠 小松左京の作品だけあって面白かったです。
有名な作品ですが、念のためあらすじ
『イギリスの軍事研究所から宇宙細菌が盗みだされるが、スパイたちの飛行機はアルプス越えに失敗して墜落。
やがて世界的にインフルエンザが流行する中、医療関係者たちの多くが生物を突然死させる謎の病原菌が同時進行していることに気付くも成す術もなく南極基地の隊員を除く人類が滅亡する。』
この小説の良いところはとことん人間のちっぽけさを感じさせるところです。吉住という地震学者が最初と最後を締め括るので彼が主人公と言ってもいいかも知れませんが、大半が南極でオロオロしているだけで、ヒロインらしき女性記者もパンデミックの混乱の中で死んだらしいことしかかかれていません。
壮絶な物語なのに登場人物が身近に思えて真実味を帯びてきます。
数年前、ご都合駄作映画に『感染列島』というのがあったけど「列島」なんて小さい小さい。
そして私はまだ風邪がしつこく直りきってないけど、本当にただの風邪で良かったと心から思ったのでした。
チリ海軍の協力を得て潜水艦をうつし
草刈雅夫が若い
ハルキの関わらぬ角川映画はけっこう見事
風邪、お大事に