Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


リング


お揃いのリング
外したのはあなた
なぜ どうして
涙が頬をつたう


「ごめんな」
その一言で
私の心は
涙をぬぐえない


悲しい物語
こんな日がくるなんて
映画のワンシーンのよう
でも私たちのこと


追いかけたい
でも足が動かない
追いついてもあなたは
困った顔をするだけ


好きだったあなたを
放したくない
でももうあなたの心は
私を見ない


一人ぼっちで
夜空を見上げれば
たくさんの星のきらめき
こんな風にきらめくはずだったのに


私の一人芝居
それは嘘だったと思いたい
寄り添って歩くあなたの手の
ぬくもりは本当だった


そっとリングを外せば
陽に焼けて白く残るあと
こんな風にあなたのことも
いつしかかすんで行くのか


あなたの部屋の鍵
返した時は
言葉もなくて
あなたの顔も見られなくて


もうお別れ
もう会えない
もう恋人じゃない
もう赤の他人


引き出しの奥に
そっとしまうシルバーのリング
交わしたあの日のことを
忘れたくない


一人で歩く
この道も
あなたのいないことを
不思議に思っている


思いがけなかった私の恋
私の悲しみは
どこに捨てればいいの
風に飛んで行けばいいのに




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