時計
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/03/05 05:22:23
チクタクチクタク
時計の針が動く音
やけに響く夜の部屋
鞄をベッドに放り投げる
今日も1日が終わる
時計が12時を指した時
新しい1日が始まる
誰も頼んでもいないのに
眠れない夜を過ごしたまま
幾日がたつだろう
あの日からちょうど1カ月
カレンダーを見つめる
黒いスーツにバラの花
訪れた友達の結婚式
そこで見かけたあなた
いまごろなにをしてるだろう
二次会で思い切って
声をかけてみた
自己紹介に立ち話
アドレスの交換
メールを出して
返事が来て
またメールを出して
返事が来て
あなたのいる町は
ここからちょっと遠く
今度誘ってみようか
また会いたい
二次会での集合写真
あなたの顔だけが光ってる
笑顔で映るあなたが
こんなにいとおしいなんて
初めての出会い
一度だけの会話
初めて出したメール
これが私の心をひきつける
もう1度あなたに会いたい
どんな人なのか見たい
きっと絵がいで迎えてくれるだろう
あの時のように
チクタクチクタク
時計の針が動く音
移ろって行く日の中で
あなたと会う日がやがて来るだろう