想いの交換
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/03/08 05:46:56
夕暮れ時の道を歩けば
子供たちの笑い声
もう家に帰る時間だよ
そんなことを思いながら
私の帰る所はどこだろう
それは一つしかない
あなたの胸の中
まだかなわないけれど
段々と暗くなっていく
橋の上から眺めると
川面も黒く流れていく
行きつく場所を目指して
は切り言わなきゃ伝わらない
感じるばかりじゃ伝わらない
でもどう言ったらいいのか
深みにはまったこの想いを
バレンタインにチョコレート
君は思い切って渡してくれたね
あの時の表情が忘れられない
僕はどんな顔をしていたのか
そんな君の想いに
心からこたえたい
でもどう伝えたらいいのか
チョコレートのように溶けていく想い
陽が沈んで行くのを
ベランダから見つけている
やがて暗闇が来る
でも僕の心には暗闇はない
君という光がある限り
一筋の道が照らされる
辿りつくのは君の胸の中
形ばかりのホワイトデー