水玉模様
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/03/13 10:33:44
今日は雨
水玉模様の傘
大好きな水玉模様
あなたが買ってくれた
あなたに会えなくなって
この傘もさせなくて
ずっとしまって置いたけど
今ならさせる気がして
いつも相合傘だった
あなたは肩を濡らしていた
私をかばうように
肩を拭いていたのは私
こんなことがあったのに
なぜあなたはいないの
何が二人を離したの
あんなに愛していたのに
雨降りの日は嫌い
あなたを思い出すから
相合傘を思い出すから
一人の肩を思い出すから
こうしている間にも
時は過ぎて行く
あなたもどこかで
この雨を見ている
私のことを思い出してくれていたら
でも そんなことはないだろう
今の相手と一緒に
相合傘をしてるかも
思い切ってさした
水玉模様の傘
あなたの思い出なんかじゃない
私だけのお気に入りとして
雨は降る
涙ももう流した
それでいい
いつかあなたのことも薄れて行くだろう
水玉模様の傘
足取りを軽くする
今はまだ一人を悲しんでいても
明日はやって来るんだ