紅蓮狐姉妹のまとめ。
【長女】をはじめとする狐の妖怪の集まって出来たもの。
狐でない妖怪は、長女から血を分け与えられ半分だけ狐となる。
姉妹全員が紅蓮の炎を操ることが出来、他に特筆すべき力を持つ者も中には存在する。
だが、その異能の行使には、姉妹へ仲間入りする前の行いなどが必要となる。
逆に言えば、紅蓮狐になる前にしていたことを異能として開花させることもあるということ。

長女となる者は、強大な力を持つ者に限られない。大いなる資質も加味される。
長女は襲名制で、寿命が近づく、次なる長女に相応しい者の出現などにより、「決闘」の形で時期長女を決定する。
長女の名は「妖糾(ようき)」と「雲糺(うき)」を交互に繰り返す。

長女となる者は、焔岬(ほむらみさき)と呼ばれる山一帯を治める土地神となる。
その正体は、従える妹の数だけ尾を増やす野狐。
野狐はそれ以上どれだけ年齢を重ねようと階級を上げることは出来ない。
本来、土地神は土地に縛られているが、二番目の妹に一時的に神の座を譲り土地へ置いていくことで移動を可能とした。


また、姉妹と対を為す兄弟が存在し、翡瑓狸という。
ころころと「ひれんだぬき」、「かひれんむじな」を統一せずに名乗る。
狸狢問題――狢は鼬や山猫、狸の総称。どれでも無いのが化上手の狸の本質であるため。

彼らも同じく兄弟を持ち、兄弟のやり方で土地を治めている。
長男は姉妹と同じく土地神である。焔岬と隣接する土地を治め、混じらぬ紅蓮の炎と翡翠の水が陽炎のように揺らめく境界線だけが二つの部族を隔てるものとなる。
彼らは水を操ることが出来る。

(境界線は触れても通り抜けても何も感じない。ただし、それぞれの部族の長は、侵入者を感知することが出来る。神はそれを常に監視している)


最後に、二つの部族を監視する「狗」が存在する。
犬神の血を引く二匹の神は、紅翡(べにひ)園と呼ばれる二人のためだけの大きな館に縛られている。
二匹は帝、嘩掠とそれぞれに名乗り、前者が紅蓮狐側、後者が翡瑓狸側の監視役に当たる。
囲炉裏に焚かれた紅蓮の炎から、庭にある翡翠色の水面からそれぞれの部族の監視をしている。
犬神である二匹は、紅翠園から出ることが出来ない。館の中には狐や狸の妖怪が住み込んで下女や下男として働いている。

姉妹と兄弟は、それぞれの神の命により、度々激しい抗争を起こす。
どちらかの部族を殺し尽くし、誰か一人になるまで続き、倒せなければ、それぞれの神により抗争は中断とされ、再び時が満ちるまで、二つの部族はいがみ合いながらもごく普通に生活を共にする。
境界線を越えたならば、それがまた抗争への火種となり兼ねないが。

神がそれぞれの部族を戦わせる理由は未だ解っていない。
ただ、狐と狸は、狗の命令でずっと永き時を争ってきた。



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概要のまとめ！
こんなものでしょうか……。

薄命様！どうぞこれよりよろしくお願いします！(土下座)