洋子さんのこと。(みんな貧乏が悪いのかの続き)
- カテゴリ:仕事
- 2014/03/21 17:39:49
なぜ、わたしが、洋子さんのことを、ここまで見続けてきたのか・・・、
それをちゃんと、お話ししないと、
これは片手落ちなことになります。
洋子さんは、九州の普通の農家に生まれ、
両親、兄弟5人という幼少期を送られました。
物心ついた頃、お母さんが病気になり、
お父さんは、田畑、家、山すべてを売り、
病気の治療費に当てましたが、
財産一切、きれいに無くなったのを見届けるかのように、
お母さんは、亡くなられてしまいました。
田舎になんの未練もなくなったお父さんは、
子供たちを引き連れ、
大阪の通天閣の下、あいりん地区と言うところに流れ着きました。
安アパートを二つ借り、
男のお父さんと弟、あと女のお姉さんと、妹、そして洋子さんが住みました。
一生懸命お父さんは、働いたのですが、
子供5人をかかえていては、
働いても、働いても生活は楽にはなりませんでした。
そのうちに、疲れて帰ってくるとお酒の量が増えだしました。
そればかりか・・・
たいへん残念なことですが、
お父さんは、酔うとお姉さんたちに、
亡くなったお母さんの面影を見つけ、
夜な夜な、女の子の部屋に入っては・・・
考えただけで恐ろしいことです。
とうとう子供たちは逃げ出し、
昼は、打ち捨てられ、廃車になっていた車に隠れ、
夜は、近所の酒屋にビール瓶を盗んでは、売りに行くの、繰り返し・・
2週間ほどして、警察に捕まったときは、
子供たちの足は、糞かき棒(昔、農家の肥え溜めに使っていた)のように、
真っ黒になっていたと言っていました。
それから、みんな養護施設、当時、孤児院と言われていました、
そこに収容されるようになったのです。
そう、洋子さんは、普通の家には育ってはいなかったのです。
現実を知らない国民が多いような気がします
この、父親が人としてアカンのです。弱いのです。
酒に逃げて、親であるのに、あろうことか娘に・・・。男としても屑野郎です。こんな親の元に生まれてきた子供たちこそ不運です。まったく、神も仏も居ないんだな。いるんだったら「何やってんだよ?どこ見てんだよ?」と言いたい。
「親」はもっと、もっと、子供に責任を持て!子供に恥じる生き方をするな!
不幸の連鎖ですね。。。
お父さんに、なにかしら生活の援助があれば、違ったのでしょうか・・・
孤児院がまったく救済の役割になっていないという、
小さな子供には、どうすることもできないですね・・・・
誰も落ちたくて落ちたわけではないのですね