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シン・ドラマ汁


ドラマ【隠蔽捜査】

隠蔽捜査 最終回
TBS 月曜夜8時~
【あらすじ】中丸衆議院議員が誘拐されだ事件で、横須賀南署の前線本部を仕切ることになった竜崎は、神奈川県警捜査一課長・板橋と捜査方針を巡り対立していた。竜崎は犯行に使われたプレジャーボートの所有者・倉持の息子の雅史を、板橋は犯人が釈放を要求してきた死刑判決を受けたばかりの小宮山の実弟・英二を疑っていた。そんな時、美紀から竜崎に電話がかかってきて、東大の試験会場で邦彦が倒れたという。

【感想】最終回も面白かったです! 特に冒頭からの21分間、神奈川県警との対立から始まり、犯人の特定、突入の成功まで、CMを挟まず息もつかせぬ展開で、最後に犯人が確保され人質が無事だとわかった時には、登場人物とともにガッツポーズをしていましたよ。そして最後には神奈川県警とも和解。竜崎のなせる技ですね。そして黒幕がいるとわかり、事件が長引くかと思いきや、案外あっさり逮捕され。まぁ、四草が秘書なところがもう出オチですよねw 待ち受けていたのはもっと大きな問題。出世欲の強い上條は、外部にいながらもその鋭い嗅覚でその問題を察知。一方で竜崎たちをたきつけ、もう一方では当事者の官房長に恩を売り、ちゃっかり警備局長の座をゲット。竜崎たちは一応誘拐の真犯人を逮捕できたという功績は残しましたが、汚職の捜査は空振り。形としては、上條が漁夫の利を得たといったところでしょうか。いや、これもちょっと違うな。今回、誰も損はしていないんですよね。竜崎たちは一応ホンボシを上げたし、湾岸カジノプロジェクトに携わった官房長も、特に損はしていない。上條だけ左遷の憂き目から栄転という、大逆転をしただけで。まぁつまりは元の鞘に収まった感じですかね。ちなみに官房長は相棒の小野田官房長のポストで、警備局長は浅見光彦のお兄さんのポストですかねw 元の鞘に収まり、次回作も期待できそうな終わり方ではありましたが、視聴率的には散々だったので、もう続編はないでしょうな…。本当に残念です。こんな面白いドラマが視聴率取れないなんて…。思うに、枠が合ってないんですよ。事件そのものよりその背景の警察内部のゴタゴタを描いた社会派に近いドラマなので、水戸黄門ファン層にははちょっと難しいですし、何よりむくつけき男たちばかりが出てくるので、華がない。ドラマファンとしては、個性派演技派揃いで垂涎のキャストなんですけどねぇ。でも内容的には日9放映の方が絶対受けたと思います。日9のSは金10に、金10の夜のせんせいを月8に持ってくればよかったんじゃないかな~。編成ミスですね。木9はあのままでいいやw また、最初のエピソードで大麻に手を出し、竜崎の左遷の理由を作った邦彦が、東大に受かったのもよかったですね~。前科あっても東大入れるんだね。未成年だから? 邦彦が家に帰ってきた時、皆で合格を喜び合ったシーン、いい家族だな~と思いましたよ。最初は妻の冴子の「家のことは私に任せて、あなたは国のために働いて」というセリフ、すごくうさんくさく感じたものですが、彼女には彼女なりのこだわりがあるのだと理解しました。本当は胃炎を起こすくらい、彼女も無理をしてるんだよね。でも、家で何があろうとも、夫が何日も帰ってこなくとも、自分が竜崎家を裏から支えている限り大丈夫。それが主婦である彼女のプライドなんだね。戸高をはじめ、大森北署の警官たちも魅力的だったし、このドラマ、本当にいいドラマなんです! 特に相棒の社会派回や、半沢なんかを好んで見ていた方にはお勧めなんですよね。見てない方は、ぜひ6月頃に発売予定のDVD見てください! ほんとに面白いから。




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