Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


いつかのドライブ


あなたのと同じ車を見た
あの頃はよくドライブに行った
口数の少ないあなた
ただエンジンの音が静けさを破る


海を見るのが好きだった
海岸線を走れば
ふと車を止めて
潮風に吹かれた


行く先もない
あてなどないドライブ
そんなあなたに
ついて行きたかった


今はどうしているの
あのシートには誰が座っているの
もしかしたら一人旅かもしれない
切ない想いだけが繰り返す


あなたの好きだった車
小さなライオンが三つ
永久の愛は
私には振り向かなかった


あの頃の道を
私もひた走る
違うのは運転が私だということ
あなたがいないということ


もう帰って来ないあなた
追い越して行ったあなたの車
ついて行けなかった私の車
心だけはいつもついて行ったのに


はかない一人旅
いつかのように海を見つめて
一人たたずめば
潮風があなたを呼び戻す




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