好きな5枚(西洋絵画)
- カテゴリ:アート/デザイン
- 2014/04/23 12:17:12
図工や美術の教科書に出ていた名画の写真を眺めるうちに、
いつしか絵画を見るのが好きになっていました。
空いている美術館で気に入った作品を見つけ、
小一時間もボーッと眺めるのが好きです。
以下は画集等で見て惚れ込んだ絵です。
1、『風景の中の自画像』 (アンリ・ルソー)
素朴画家に分類される画家ですが、この人の色彩や画面構成はスゴイ。
心象をそのまま絵にした、ナチュラルなシュールさと異世界的情緒の同居。
『戦争』や『蛇使い』もデモーニッシュな迫力に満ちている。
入門書としては中公文庫『アンリ・ルソー 楽園の謎』(岡谷公二)がオススメ。
ソフトマシーン『収束』のジャケットってルソーを狙ったのかな?
2、『ルーシー・クローグの肖像』 (ジュール・パスキン)
パリ派の亡命画家、キャリアの中で画風の振幅が激しいのですが、
柔らかいタッチで愛人ルーシーを描いたこの作品が大好きです。
『二人の女友だち』という作品を初めてみたとき、
なぜか美樹本晴彦を思い出してしまいました。
3、『オレンジと黄色(だったはず)』 (マーク・ロスコ)
戦後アメリカで活動したロシア出身の前衛画家。
上と下、たった二色で画面を塗り分けただけの大作です。
もの凄く強くて寂しい絵。何を読み取るかは見る者の自由。
4、『かくれんぼ』 (ベルト・モリゾ)
マネ等のモデルとして有名なモデル・女流画家。
男性が期待する「女性的な絵画」を代表するような作風です。
ユトリロの母親であるヴァラドンや、パリ派の異端画家セラフィーヌの対極。
情念だけで構成されたようなこちらの画家たちも好みです。
5、『聖顔(キリストの顔)』 (ジョルジュ・ルオー)
フォーブというよりも近代キリスト教絵画の代表的作家。
複数描いてる中で、縁取りのある真正面からの作が一番好き。
物議を醸した『キリスト 最後の誘惑』という映画がありましたが、
なぜかこの絵と映画に親和性を感じます。
絵画の変遷には音楽と近いものを感じます。