大喜利
- カテゴリ:日記
- 2014/04/27 17:56:55
生協の白石さん
白石昌則
講談社
生協には「ひとことカード」という、要望を伝えるカードがある。
その「ひとことカード」を通した、生協職員、白石さんと東京農工大学の学生の交流。
「ひとことカード」は東京農工大学の生協だけが行っている制度ではなく、他の生協も行っている制度らしい。
自分が通っていた大学には生協自体がなかったので、こういう仕組みの存在すら知らなかった。
東京農工大学の「ひとことカード」には、通常の要望を伝える内容の他に、大喜利のお題のような書き込みも。
本来なら、黙殺されても仕方ない内容であるが、そんなものに対しても律儀に回答する白石さん。
その回答が面白すぎる。(もちろん、通常の要望の方が多かったそうだが)
自分だったら、時間をかけても、本書に出ているような回答は書けない、という自信がある。
この人のおかげで、東京農工大学の生協の売り上げもかなりアップしたと思われる。
当初、性別すら積極的に公開していなかったので、「年配の女性」だとかいう話も出ていた。
この辺り、公にしなかったのは、東京農工大学の学生、関係者が本人のプライバシーを守ろうとしていたらしい。
その後、プロフィールを公開したが、自分と同年代の人だという事に驚いた。
本書は2005年、出版されたもの。
数年前の話だとばかり思っていたら、今から、9年前も前の話だった・・・。
白石さんの回答は、控えめなユーモアに溢れたもので、決して悪ふざけの域までは行かない。
時折、ちゃっかり商品の宣伝まで織り込んでいたりする。
対して、学生の方も、他の人を不快にさせるような「ひとことカード」は書かなかった、という。
(「ひとことカード」は掲示板に公開される)
「手書き」というアナログ方法が、お互い「生身の人としての存在」を感じさせ、自然と相手を不快にさせるような事を書くのを控えさせたのだろうか。
それ以前に「学風」と比較的、小規模なコミュニティだったから、という事情もあったかもしれない。
これがもし、東京農工大学の生協公式ツイッターアカウントに対する「投稿」という形式だったら、どうなっていたことやら・・・。
また、学生が何万人もいるようなマンモス大学であったら、どうなっていただろう・・・。
ところで、Wikipediaによると、白石さんは現在、法政大学小金井キャンパスの小金井店店長になっているらしい。
おそらく、その店では「名物店長」として人気者になっている事だろう。
花ゆめ・・・。
男が買うには、かなりハードル高いですね・・・。(汗)
学校の図書館に白石さんの本があったので、久しぶりに借りてしまいましたv
学生時代から就職して大学に勤め始めた頃に生協でJUMPと花ゆめ買ってた時期があります。
男が花ゆめ外で買うのには勇気が必要だったので、お取り置きしてくれる生協にはホントお世話になりました(笑)
大学にコンビニが入る事もありますが、利便性はコンビニの方が上でしょうが、何か抜け落ちてしまうような気もします。
(学生時代、大学に生協がなかったので、大学生協と学生の関係がどういうものか実感として分からないですが)
おそらく御本人は、真面目に対応したのだろうと思いますよ。
ただとても律義なので、ユーモアが醸し出されたのかも。。。
ワタクシが在学していた大学にも生協があったし、
要望を伝えるカードもあったけど、事務的な回答ばかりでした(笑)。
「申し訳ありません。
ご要望には応えられません。」
と無味乾燥に断るのでなく、ユーモアを交える辺り、人柄が出ているのでしょうね。
話題になるのも当然、と思いました。
生協の白石さんは2ちゃんねるでも有名でまとめたもの読んでいると、思わずクスリと笑えるコメントばかり。
質問とか要望とも言えないものにも真面目にでもユーモアにあふれたコメントをされていて、そこに魅力を感じていました。普通ならそんな投書は無視されていたんでしょうね~。
本が出ているんですね。ネットで少しかじった程度なので本で読んでみるのもいいかもと思いました。