Nicotto Town


シン・ドラマ汁


ドラマ【BORDER】

BORDER
テレビ朝日 木曜夜9時~
【あらすじ】大学の陸上競技場でホームレス男性の刺殺遺体が発見された。遺体はわざわざ見晴らしのいい場所に放置された形跡があり、"取扱注意"のシールが貼られていた。比嘉が検視を開始する一方、石川は生前の姿でグラウンドの一角にたたずむ被害者の霊を発見。被害者によると、犯人は若い男で、殺害時「おとりになってもらう」という言葉を口にしたという。嫌な予感がした石川は、死体を動かさないよう忠告しに行くが、時すでに遅く、死体の下に仕掛けられていた爆弾が爆発してしまう。

【感想】折りしも警察をターゲットとしたカセットコンロ爆破事件の犯人が逮捕され、世間的に注目されている時期。偶然だとは思いますが、たまに刑事ドラマで世間を騒がす事件と同じような事件を扱ったりすることがありますね。ただ、現実は小説より奇なりという言葉があります。連続爆破事件が報道された時、誰もが描いた犯人像は、青年~中年の男性だったのではないでしょうか。少なくとも私はそうでした。しかし逮捕されてみてびっくり。50代の主婦だとは…。おばさん主婦が劇場型犯罪を起こすなんて、恐ろしい時代になったものです。それだけ情報過多な時代になったということでしょうか。閑話休題。特異な倒叙形式の刑事ドラマかと思いきや、最初に犯人像がわかるという形式でも、こんなにいろんなパターンがあるのかと、毎回驚かされますね。今回は連続殺人犯。ホームレスを無差別にターゲットにしているため、犯人の顔や姿はわかっても、誰なのかはまったくわかりません。石川に絵画の心得があれば、似顔絵の作成ができるんでしょうけどねぇ。どうにも仕事以外無趣味の人間のようでw 最後、犯人がわかるシーン、警官に扮装した犯人の後ろに、検死中の被害者の霊がw まさに取り憑いている状態。これはスカッとすると同時に笑っちゃいましたね。石川にしか見えないけれど、一目瞭然なところが、滑稽にすら見えました。犯人の動機は警察官になれなかったこと。まぁ、これだけ有名俳優がいろんなパターンの刑事を演じるドラマがぞくぞくと作られれば、警察官に憧れる青年がたくさんいても不思議ではないですよね。現職の警察官に、何故警察に入ったのか、志望動機を訊いてみたいものです。不思議なのは、この犯人は自分なら最高の警察官になれると思い込んでいるのに、やっていることに正義のカケラも感じられないことに、気づいてないこと。実際警察官になれば、正義感だけでは世間を渡っていけないどころか、逆に邪魔になったりするかもしれませんが、少なくとも初心は正義であってほしいですよね。なのでこの犯人は、警察官の素養がまったくないと言ってもいいと思います。そういうのを最後に盛り込んでほしかったな。説教臭くなるからやめたのかな。次回はゲストにクドカンを迎え、記憶喪失になった霊を演じるそうです。楽しみですね。




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