ドラマ【TEAM】
- カテゴリ:テレビ
- 2014/05/08 16:57:00
【感想】いやー、今回は変化球できましたね~。前回までで大体ドラマのパターンを見切ったつもりでしたが、今回はそのパターンとはちょっと違う展開でした。所轄が暴走し、佐久がそれを修正というパターンは同じなのですが、言ってみれば今回はそれだけでしたw いつもはここまでが半分で、その後所轄と協力して事件解決となるのですが、その部分は今回ありませんでしたね。かといって冗長というわけではなく、序盤はいつも「あなたたちは駒です!」の名文句で佐久が自ら四面楚歌の状況を作り出すところはなく、まったく彼らしいところがないまま、終盤近くまで陣内のペースで捜査が進みました。陣内はあわや冤罪を作るところでしたが、彼自身は佐久と敵対するつもりはまったくなく、捜査に熱心ないい警官でした。「貸し」とか「借り」を気にするのはもっと上の人たちですね。ところでこのドラマ、毎回名セリフが多いですよね。今回も佐久の「捜査に必要なのは迅速さではない。正確さだ!」は、まさに真理ですし、ラストの「鴎が魚を獲る動作には無駄がありません。自らの本分を忘れ無駄な行動ばかりをとる、そういう生き物は愚かで醜いだけです」もかっこいいですよねw 一方、「ついていく人間は、よーく選んだ方がいいと思うよ」(谷中刑事部長)「でんぷん質が分解されて糖質に変わるには時間が必要です」には笑わせてもらいました。でんぷん質云々は、佐久がルームサービスで黒いバナナを届けてもらったことに由来すると思うのですが、あの時そこにいた屋敷でないと、意味がわかんないっつーのw リンゴ、バナナと、佐久はフルーツが好きなようですね。私はどちらかというと、青くて硬いバナナの方が好きですw ただ今回、ちょっと疑問に思うことがありました。1つは本当に疑問なのですが、警察の副署長が捜査本部の指揮を採ることがあるのかどうかということです。今までの捜査本部の所轄の代表は刑事課長だったように思うのですが、ケースバイケースということなのでしょうか。それともう1つはストーリーというかプロットに対する疑問なのですが、今回の事件の被害者が2人とも、足を傷つけられていたのは、結局偶然だったわけですよね。その偶然性が犯人が違う2つの事件を連続事件に見せてしまったと。これがちょっと気に入らないんですよね。共通の関係者がいる同じタイプの同年代の女性が、時をあまり置かず、場所もそんなに離れてないところで、同じように足を傷つけられて殺されたのですから、陣内でなくても連続性を疑うというものです。ここは、本当に偶然ではなく、2番目の犯人の女性が、何らかの形で最初の犯行時に足を傷つけられたという事実を知り、連続事件に見せかけるために傷つけた、ということにした方が、納得がいったと思います。このドラマ、面白いのですが、前シーズンの隠蔽捜査同様、あまり視聴率が奮わないです。今まで少しずつ上げては来たのですが、4回目の今回で少し下がってしまいました。いいドラマでも視聴率が取れるわけではない…と思いますが、最近私の趣味がちょっと一般とかけ離れてきているということなのでしょうか。