アテンション
・意味不明
・ただの駄文
・カノは死んでない・・・!!はず。←

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*キド*
去年カノが居なくなった。
お姉ちゃんが死んだ翌年のことだった。
夜の間に居なくなった。

あの日は俺とカノの二人だった。
「ねえ、キド!
　手繋ごうよ!」
いきなり言われたため俺の顔は真っ赤になった。
「な・・・っ!?///
　む、無理だ・・・・///」
熱くなった顔を隠しながらカノの顔をちらっとみる。
カノはニヤッとして俺に抱きついてきた。
「ぎゅーっ！！
　キドだーいすきっ!!」

カノが居なくなったのはこの日の夜のことだった。

あれから一年が経って団員も9人に増えた。
№3が何で開いてるか、ときかれたら、未だにきちんと答えられる自信がない。
あの時、俺が散歩に行こうとしていたカノのことを止めていれば、アイツは今日もここで笑っていたのだろうか。

「なあ、ここの№3のやつ見たことないんだけど
　どんな奴なんだ？」
シンタローの質問に思考が止まった。
「え、えっと・・・嘘つきだけど、本当は誰よりも人のことを見ててとても優しいヤツ・・・っすかね?」
セトの言葉を聞くと俺の目からは無意識に涙が流れていた。
こぼれた涙を拭うたびアイツのことを思い出してしまう。
アイツの笑顔が、泣き顔が、怒った顔が・・・
次から次へと頭を過ぎる。
「カ・・・ノ・・・」
呟いたとたん、足から力が抜けてその場に座り込んでしまった。
俺の目から零れ落ちる涙の数はさっきよりも遥に増えていた。
「何か・・・悪かった・・・。」
シンタロー、お前が謝る必要なんてどこにもないんだ・・・・。
俺が弱いから、あいつを守れなかったから・・・

その日はそこで解散となった。

俺は部屋にあるベッドの上で寝転がってアイツが居なくなったあの日のことを思い出していた。
・・・そうだ。俺が死んでしまえばみんなに迷惑をかけなくてもすむし、カのも帰ってきてくれるかもしれない。
意を決した俺はカッターを握り、自分の胸に突き刺した。

目を開けるとそこは孤児院の107号室だった。
俺の目の前で背を向けてたっているのは紛れも無くカノだった。
「キド、久しぶりだね。
　勝手に居なくなっちゃってごめんね・・・」
そういって俺のほうを振り返ったアイツは一年前と何一つとして変わっていなかった。
「何で・・・なんで居なくなっちゃったんだよ・・・・」
俺が聞くとアイツは目を瞑って話し始めた。
「一年前の今日、僕は姉ちゃんにここに呼ばれたんだ。
　今は、ここで姉ちゃんの仕事の手伝いをしてるんだ。
　あ、キドとここで会えたのも姉ちゃんのおかげなんだよ。
　っていったって、何も言わないで居なくなったことに変わりはないね・・・。
　こんなんじゃ彼氏失格だね・・・」
しょぼんとした表情で言われた。
やっぱりそうじゃないか。
カノは今もこの世界で人のために生きているじゃないか。
「そうか・・・。
あと、お前は彼氏失格じゃない・・・!」
俺はどこに居ようがお前のことが好きなんだ。
「ありがとう!
　あ、そろそろ時間・・・だね・・・。」
カノの瞳は潤んでいた。
「仕事が片付いたら僕もそっちの世界に返るから
　それまでこれ、預かっといてもらっていい？」
カノは自分のパーカーを俺に差し出した。
「も、もちろんだ!!」
「ありがとう。
　僕がそっちの世界に帰ったらそれは僕の元に戻ってくるからね」
どんどん意識が薄くなっていく中、最期に聞こえた声ははっきりとしていた。






『キド、待っててね・・・!!!
　ずっと大好きだよ!』




目を覚ますと俺は自分の部屋のベッドに居た。
俺の目からはまだ涙がこぼれていた。
横にはアイツの黒いパーカーと鏡がおいてあった。
鏡を覗き込むと俺は少し微笑んでいて左目は青く、右目は赤く光り輝いていた。






end


最期分かったかな?

左目は欺く能力、右目は隠す能力なんだ～ｗｗ
カノが帰ってきたら欺く能力は消えるって事なんですよ～ｗｗｗ

コメント下さい!!!ｗ

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