バナナ
- カテゴリ:グルメ
- 2014/05/18 09:10:19
戦後しばらくは、バナナは貴重品だった。
いまでは信じられないくらいの貴重品だった。
私の家では「子供がバナナを一本食べると食べ過ぎで食あたりする」という理由をつけて、二人姉妹は、いつもバナナを半分食べさせられていた。
中学の時、友達の家に遊びに行ったら、あちらのお母様のご都合で、私と友人が留守番をさせられることになった。
恐縮してだろう、ケーキが各自一個それにバナナがなんと一人一本、おやつに用意されていた!
生まれて初めてバナナを一本食べた!!
二つ上の夫は、幼児のときに大病を患った。祖父母が相談して、せっかく生まれてきたのに、バナナを食べないままで死ぬのは可哀そうだと・・・バナナを買ってきて食べさせたそうだ。
バナナって、そういう食べ物だったのだ。グルメなんてくだらない「キーワード」をはるかに超えた至高の食べ物だったのだ。
夫の家は、病気の夫以外のきょうだいは、ずいぶんと長い間バナナを知らないままに育ったそうですw
しかし・・・一人一本のバナナにはたまげました!!
半分でも食べられたのは、だいしょうじさんちがお金持ちだったからよ!