カゲプロ 無題(孤児院組)
- カテゴリ:自作小説
- 2014/05/21 22:25:24
*カノ*
近所にある家々やアジト内が寝静まった深夜のこと。
僕はベッドの横においてある小さな明かりをつけて机の引き出しを開けた。
いつも通りカッターを取り出す。
カチカチカチと不気味な音をあげながらカッターの刃先はどんどん出てくる。
僕はカッターを見てニヤッとした。
そして、いつも通り自分の手首に切り傷を入れる。
痛いけれどこうしないと自分が自分でなくなってしまいそうな衝動に陥ってしまう。
リスカで与えられた僕への痛みで僕は自分であることを確認し、朝に向けて仮面を外す方法でもあった。
タラタラと流れていく血を見るとココロが軽くなる。
きちんと後片付け・・・というか後始末をしてから布団に入る。
僕の腕は自傷行為によってつけられた傷で埋め尽くされていた。
こんな子に育っちゃってごめんなさい・・・・。
そうココロの中で呟いてから目を閉じた。
目が覚めたとき僕は慌てて時計を見る。
11時30分。
こんな時間まで起きてこなければ普段はキドに殺される。
まあ、普段なら9時の段階でたたき起こされるのだが。
身だしなみを整えて部屋を出る。
もちろん、目を赤く染めて。
「ふぁ~・・・
おはよー!
というかこんにちはーww」
僕は団員に挨拶をした。
キドにジト目で睨まれたのは悲しかったがいつものことだから気に病むのはやめにした。
・・・とまあ今日もいつも通りシンタロー君やマリーを弄ったりして幕を下ろした。
といっても僕のマクはまだ降りていない。
昨夜と同様の行為をしようとカッターを自分の手首に近づけたときバァンと大きな音を立ててセトとキドが部屋に入ってきた。
「カノ。今すぐカッターを放せ。」
キドの酷く心配した目。
「カノ、放すっすよ?」
セトが僕からカッターを奪い取ってゴミ箱に捨てた。
「どうしてこんなことをしたんだ?」
キドが口を開いた。
「怖かった・・・・・怖かったんだ・・・・・世界が・・・・・
僕が、僕でなくなってしまうように・・・・
みんなが、みんなじゃなくなっちゃうんじゃないかって・・・・」
言葉を詰まらせてしまうが言いたかったことは言えた。
「カノはカノだし、俺らは俺らっすよ」
そういって笑いかけてくれるセトは強いなと思った。
「カノが昔俺に言ったこと覚えてるか?
俺が消えたらカノが見つけてくれる。
セトの能力が暴走したらカノが気を紛らわせてくれる。
今思ったらその約束は俺らしか得をしない。
だからセトと考えたんだ。」
な、と言ってセトを見るキド。
「「もしもカノが自分の本心が分からなくなったら俺らが見つけ出してやる/っす」」
さっきまで我慢していた涙が溢れ出した。
胸にあったつかえがなくなったような気がした。
あのね、キド、セト。
「ありがとう。
僕は今最高に幸せだよ。」
朝の暖かな日差しとともに僕の心にも光が差した。
~オマケ~
カ「ねぇねぇ、キドー。」
キ「あ?何だ?」
カ「今思ったらあんなおッきいおとでドアを開けたら近所迷惑だったんじゃない?」
キ「ま、まあ、気にするな。」
マ「何の話~??(ヒョコッ」
セ「昨日の話っすよ~w」
マ「あ~!!
カノが泣きながら幸せだのうんだの言ってたヤツか~!!」
カ「な・・・?
見られてた・・・・?(半泣」
マ「もっちろん!!(ドヤァ
でも、私も入りたかったな~・・・・
やっぱり、キドとセトにはかなわないな~・・・・」
セ「マリーはこれからもっと仲良くなればいいんすよ!!」
マ「うん!!
造花作ってこようっと(退室」
セ・カ・キ「はぁ・・・・」
end
なんか落ちがなかったww
思いつき
コメント下さい!!w
泣きカノ得にいいb 天使b
ドヤ顔マリーちゃんもいいb 天使以外の何者でもないb
カノくんが泣くとスーパーハイパーウルトラ可愛いよね(真顔
マリー、空気読んで!空気を!ww
いい!
マリーちょっとwwwwKYかもwww