ドラマ【TEAM】
- カテゴリ:テレビ
- 2014/05/22 17:00:45
【感想】今回は、相棒にたまにある、竜頭蛇尾の回を踏襲したようなストーリーでした。公取委、産地偽装、そしてテログループなど、事件は社会派の様相を呈し、公安まで出てくるかと思いきや、放火殺人の方はそれとはまったく関係ない方向に動き出し、産地偽装の問題の方は何だかよくわからないうちに終わってしまい、拍子抜けでした。たまにこういう回ありましたよね、相棒で。大風呂敷を広げるだけ広げといて、実はその裏側に落ちていたゴマ粒みたいのが犯人でしたって話。そのパターンを見ると、いつも話広げなきゃこんな小粒感にはならなかっただろうになぁと思ってしまいます。とはいえ、今回は犯人が犯人役でおなじみの宮地真緒だったため、出落ちでしたw 再々引き合いに出して悪いですが、宮地と言えば相棒で犯人のお天気お姉さんを演じた回が、かなり印象的で、その後他のドラマでもクセのある役ばかりやっているため、どうも負のイメージがつきまとう女優さんなんですよね。朝ドラ女優なのにね。というわけで今回は、デパートの人気ブランドがテログループの資金源となっていた…というところまでは、大層面白く、ワクワクしながら見ていたのですが、その後が簡単に予想できる尻すぼみの内容で、あまり楽しめませんでした。というか、普通の刑事ドラマでしたね…。4回までは、佐久と所轄との戦いという、警察内部の人間関係を描いた、刑事ドラマというより警察を舞台とした群像劇だったのに、5回からどうも少し路線が変更され、群像劇の様相を残したまま、事件中心の刑事ドラマにシフトしていったように思います。ただ、前回のエピソードは、途中まではこれまでの路線をなぞりながら、最後にどんでん返しを入れて刑事ドラマに仕立てたという、ちょっと珍しいタイプの話でしたが、今回は関係者への事情聴取がクローズアップされるシーンが多かったりと、もっと刑事ドラマよりになっていたような気がします。しかも次回の予告を見ると、どうも佐久自身がおとり捜査をするようで…。それはそれで楽しみなのですが、4回までの男臭い骨太なTEAMにホレていた私としては、あくまで佐久は捜査本部でどっしり構えていて、その奇策に13係や所轄が踊らされながらも、最後には一丸となり、事件を解決に導いていくという、警察を舞台とした群像劇が見たかったなぁと思うのです。