Nicotto Town


シン・ドラマ汁


ドラマ【BORDER】

BORDER
テレビ朝日 木曜夜9時~(22日は10時~)
【あらすじ】深夜、都心の街角で男子大学生の横森が轢き逃げされ死亡した。原因は、見通しの悪い坂道での車の前方不注意。激しく衝突したため、車の塗装片やタイヤ痕が残されており、通報した目撃者はナンバーを覚えていた。そんな中、石川が、生前の姿で現れた横森から事情を聞くと、車を運転していたのは、アルバイト先で見かけたことのある政治家の息子と分かる。目撃者が車のナンバーを覚えていたこともあり、もはや逮捕は時間の問題と思われたが…

【感想】サブタイからして何か嫌な予感がしていたのですが、今回も賛否両論に分かれそうな、実にストレスの大きい回となりました。内容的にはよくある社会派で、政治家の息子が起こしたひき逃げ事件が隠蔽されるというものでしたが、普通の刑事ドラマと違うところは、結局隠蔽されたままで何も解決しなかったところですね。普通この手の事件は、すべてが暴かれ犯人が逮捕されるものと、少し譲歩して決着するものと、2パターンあって、まったく解決されないというのは非常に珍しいです。しかしまぁ、これが一番現実に近い形ではないかと思います。ただ、現実があまりにストレスが大きく、ドラマの中だけでもスカッとしたいという欲求があるからこそ、現実では隠蔽されがちな事件もドラマでは解決を見ることが多い…だから賛否両論分かれそうだと思ったわけです。私自身は、こういうリアル路線も悪くはないと思いますが、やはり最後になにがしかどんでん返しが欲しかったなぁと思いました。別にそれが、石川が犯人を逮捕する形ではなく、例えば犯人が乗った飛行機が行方不明になったとかいうのでもいいと思うんです。やはり、モヤモヤが残ったままでは気持ちが悪いんですよね。たった1人の罪人のために、罪もない他の乗客が犠牲になるのはちょっと可哀相ですけど…。ストレスの多いストーリーとは別に、掃除屋としてプロに徹する神坂のキャラは秀逸でしたね。被害者やその遺族に同情し、感情に突き動かされて捜査を続ける石川とは対比的でした。彼にとっては被害者も犯人も、職務上のただの関係者…記号でしかないんでしょうね。殴り合いすら計算ずくな人間ですから。この神坂を好演したのは、元ブランキー・ジェット・シティなどで活躍したドラマーの中村達也。主な活動はミュージシャンなので、ドラマや映画での露出は少ないですが、私が見た中で唯一出てきたのが、龍馬伝で、しかも龍馬を暗殺する京都見廻組だったようです。でも覚えていないw ただ、音楽はあまり聴かない私が、何となく顔を見た気がするので、多分その時に覚えたのでしょう。さて、今回BORDERは最高視聴率16.7%を記録し、なんとあの花咲舞を超えました。しかしこの数値は45分も延長したナデシコの中継を見ていた人、そしてBORDERの放映を待っていた人、報ステを見ようとチャンネルを合わせた人、いつもはMOZUを見てるけどBORDERがこれからならリアルタイムで見ようと思って見た人など、いつもBORDERを見ようと9時からテレ朝にチャンネルを合わせる人以外の人がたくさん見たからだと思います。私は9時からMOZUを見て、BORDERは録画に回したんですけどねw 思えば初回1桁から始まり、テレ朝の社長がドラマの不振に苦言を呈したりと、散々なスタートで、ここまで視聴率が上がったのは快挙と言えますが、ナデシコのおこぼれをもらったようなものなので、安易に喜んでもいられません。しかも内容がいつもよりずっとストレスの大きいものだったので、今回初めて見た人が、次回も見る可能性は低いと思われます。ファンとしてはそろそろ終盤ですし、この勢いを保ってほしいんですけどね。まぁでも常識的に考えて来週は下げますよねw




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