Nicotto Town



繊細

きりのなかで
 木村裕一 作
 あべ弘士 絵
  講談社


あらしのよるにシリーズの第4弾。


今回は、サスペンス(?)のような展開。


ガブメイにキレイな月を見せたい、と思い、ポロポロヶ丘へ誘う。
が、折りしもオオカミのギロバリーが、たまたまメイを見つけ、食べてしまおうとつけ狙う。


バリーに、手伝うように言われるが、ガブは手伝うフリをして、メイを助けようと決心。
ガブの活躍で、メイは無事。


ただ、ギロやバリーと話を合わせるため、メイにも聞こえているのを知りながら「ヤギを食いたい」と言ったのを悔やむ。
だが、メイの方もそれは充分、承知の上だった。


それどころか、2匹は、それを冗談のネタにすることもできる間柄になっていた。


ところで、ガブがメイをこの場所に連れてきたのは、ここから見る月がとてもキレイだから。


特別編の「しろいやみのはてで」で出てくる事だが、ガブは何かツライ事があると、ここへ来て、月を眺めていたそうだ。
仲間のオオカミに言ったら、バカにされるだけと思って、黙っていたが、メイは分かってくれそうな気がしたので、連れてきた、と話している。


メイは元から「繊細」というイメージだったが、ガブも充分「繊細」なのだろう。
「ロマンチスト」と言うべきか?


だからこそ、2匹は、馬が合ったのかもしれない。

アバター
2014/05/30 23:33
ホントに似た者同士ですね。

ガブがつらい時、月を見て、慰められていた、というのは
ちょっと意外な感じがしました。
アバター
2014/05/27 22:17
このお話も好きです。
切ないくらいの心の友ですよね・・・



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