死刑執行人。
- カテゴリ:仕事
- 2014/05/26 20:13:21
死刑執行人になった気分です。
当「会員制海洋レジャークラブ」の退会処分、久しぶりに出ました。
小型ボート愛好者は、どちらかというと、
乗合船に乗って、みんなで魚を釣るというのが、大嫌いなタイプ、
はっきり言って、協調性も無ければ、わがまま放題・・・という方も、
いらっしゃるのは確かですが、
そこへもってきて、高齢、聞く耳持たず、我が道を行き出したら、
周囲もたまったものではありません。
安全運航はもとより、
足腰ダメで、重いものも持てなくなって、
船外機にガソリンを入れる手さえ、震えが止まらない、
小型ボートの上げ下ろしができないどころか、
自分自身を、上げ下ろしできないのに、
マツバ杖をついて、まだ海に出るという・・・。
力仕事は仲間任せ、命令口調で礼も言わないとくれば、
これはもう、年貢の納め時というものです。
みんな、影では文句ばかり言うくせに、
いざ、引導を渡すとなれば、誰もその役を引き受けません。
本人が、高齢者とはいえ、大男で暴れるからです。
嫌な役だわ。
長年のお客様だもの、わたしだって、そんな役、嫌です。
だけど、鈴ちゃんはもとより、長老級の牢名主も嫌がるのですもの、
わたししかないじゃないですか。
はじめは、優しく、丁寧に、分かり易く、愛情をこめて、
「もう、海に出るのは危険です」と言っていたのですが、
予想通り聞きません。
「みんなが、わしを手伝うのは当たり前じゃ」に始まって、
「言葉に気をつけろよ!」と、来たもんです。
「言葉に気をつけろよ」だと?誰に向かって言っている、
その一言で、1時間以上かけていた忍耐が、ブチ切れました。
わたしがキレると、もういったい誰が止められるというのでしょう。
高齢者でしかも身体障害者だというのに、
情け容赦のない「退会処分」が出てしまったのです。
だけど、わかって。
そんな体で、海に出るというあなたを止めることができるのであれば、
わたしは、鬼にも蛇にもなるでしょう。
あなたの溺死体を見たくないから、
ここから去れと言うのです。
もうこれ以上もないほどに、あなたを叩きのめした訳は、
あなたが、二度と、危険な状態で海に出ないためなのです。
あなたが、わたしを憎んで、恨んで、顔を見たくないわと罵っても、
それで、あなたが、老い先短いその残りを、
ちゃんと生きてくれる方が嬉しいからです。
人は誰でも老いるのです。
だけど、ほんとうの老いは、
正邪の見分けがつかなくなった、自分を止めることができないとき。
その時から、人は生きながら、生きる価値を失くしていくのだと思いました。
そして、わたしも、また老いて行くのです。
から後半部分
を聞いて分かってくれたなら良いと思いますが・・・
時が経てば・・・思い出したように感謝すると思います
認知症の人は、自分で自覚がないから認知症なのだと聞きます
その方も、自分の衰えを認めないところが、老いたる所以ですね!
はなちゃんの英断は、正しいと思います!!
やっぱり、いい気分はしないんですよねえ。
ああしないと、ほんとに事故が起こってからでは、
遅かったんだと、自分に言い聞かせていますが・・・
本人も辛いでしょうが、
こうなってしまって、わたしも辛いということを、
・・・・分かってもらうのは、ムリなんでしょうねえ。
女性だから、ハンサムな女性、かな。
老いて、人格が傾いている人を何人かみているので、
私は可愛いばあさんになりたいと思ってます。
脳が委縮したら、むずかしいだろうけど。
身近な人たち(同居のご家族も、古くからの友人も、クラブの主も)の、言うことは、
ぜえええったいに!聞かない人だったんですね。
その人たちが「あいつは、死なんと分からん」と、言い切るんですもの。
ここで、死なれたら、困るのは会員全体(出港禁止になるのでね)と、
安全管理違反で、わたしや鈴ちゃんが責任を問われますから。
これは、「仕事」だったのですが、
平素は楽しい職場でも、嫌な仕事が、あるもんです。
歳はとってもいいですけど、
「老い」るのは嫌ですねえ。
肝に銘じておきます。
命にかかわることだけに誰かが心を鬼にしても引導渡さないといけない
にしても下の方も書かれているようにもっと身近な人が止めるべきですよね。
そのじじさま、はなちゃんじゃなくて、何でもっと身近な人が、家族が、辞めさせないのか・・・・?
運転免許にしても、コンビニや屋上パーキングからダイブ、高速逆走、歩道走行etcをおこす前になんで辞めさせないのか・・・・なんで他人任せ?
なんか変。