カゲプロ 犠牲者は・・・。
- カテゴリ:自作小説
- 2014/05/29 07:18:23
「二人とも元気でね。
じゃあ、行ってきます。」
その後アイツは任務に行ったっきり帰ってこなかった。
*キド*
あの日から2年が経った。
依然カノはアジトに帰ってこないし、連絡すらつかない。
カノは生きているのか死んでいるのかも分からない。
いくら団員が増えようとアイツが居ないと意味がない。
アイツに会いたい。
俺達二人の思いはただそれだけだった。
今日は久しぶりにセトのバイトが休みなのだがアジトには俺とセトしかいない。
することもなくなった俺たちは話題もないなか話していた。
その時俺の携帯電話が鳴った。
「はいもしもし、木戸ですが。」
俺は電話に出た。
「あ、あの・・・・。
遅くなっちゃってごめん。。。
カノです・・・
鹿野、修哉です。
覚えててくれてたかな・・・?」
電話の声は明らかにカノの声だった。
カノの声は弱々しく、今にも消えてしまいそうだった。
欺く余裕もなさそうだった。
「カ、カノ!!??
お前今どこにいる!」
俺は電話に向かって叫んでいた。
横ではセトが驚いたように俺を見つめていた。
「アジトの近くの踏み切りだよ・・・?」
それを期にカノの声は聞こえなくなった。
「セト!!
カノが帰ってきた。
踏切まで迎えに行くぞ。」
俺たちはフードを被ってアジトを飛び出した。
踏切を渡ったところに黒いパーカーを着た人が倒れていた。
カノだ。
息をしていることを確認して横でアワアワしているセトにこう告げる。
「大丈夫だ。
ちょっと寝ているだけのようだ。」
と。
それにしてもだ。
この2年の間に何があったんだ?
もともと華奢だった体つきはさらに細くなっていて、体は痣や切り傷などで痛々しかった。
「カノの目が覚めたら話を聞くとするか。」
二人でそんな話をしながらアジトへの歩みを進めた。
カノの目が覚めたのは翌日の夕方のことだった。
セトはバイトに行ってしまっていたが。
「カノ、この2年どうしてたんだ?」
俺の質問にカノは少しだけ笑みをこぼした。
「おけおけー。
話すけどその前に、
今までごめんね。
それから、ありがとう、これからよろしくね。」
突如言われた言葉に俺はドキッとした。
まぁ、いろんな意味で。
「あぁ、こっちこそまたよろしくな。」
なんとか平常心を保って言うことができた。
「じゃあ、次は何をしてたか・・・だよね。
うーん・・・任務は成功したんだけど依頼人の人に捕まっちゃってさ~・・・
こんなことになったーってかんじかな~・・・」
そこまで言うとカノはははは・・・と乾いた笑みをこぼした。
「ほんっと情けない奴・・・・。」
自分で自分につぶやくカノに俺はかける言葉を失った。
「ほんとにごめんねーw
もう大丈夫だからさ!w
あ、そういえばやけに共有スペース賑やかだけどメンバー増えたの~?w」
何に対して謝ったのか、何に対して大丈夫だと言ったのか俺にはよくわからなかった。
「あぁ、メカクシ団はお前合わせて9人になった。
№4のマリー、№5のキサラギ、№6のエネ、№7のシンタロー、№8のヒビヤ、№9のコノハ。
こいつらもお前の仲間だ。」
俺はそう言ってにかっと笑った。
*カノ*
ごめんねキド。
僕には時間がないんだ。
君と居られる時間だって限られている。
僕は一刻も早く冴える蛇をやっつけてしまわないとキドたちは何度も何度も同じ日々を繰り返すことになる。
僕さ、気がついちゃったんだ。
何度目かのループの時。
全て結末が一緒なら僕が壊してしまえばいい、ってね。
そのためにもみんなを巻き込みたくはないんだ。
だからさ、みんなには自分たちの時間を大切にして欲しいな。
犠牲になるのは僕一人でいいんだ。
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さて、何がしたかったのか!!
続きはあるかもしれないけどないかもしれない!!ww
ってことでコメントよろしくーww
待ってるよーん☆.。.:*・
死ぬなっ!(キド
てか、雨は悲しい小説ばっかりなんだから・・・
泣きたくなる・・・ww
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