Nicotto Town



相手を想う心

ふぶきのあした
 木村裕一 作
 あべ弘士 絵

「あらしのよるに」シリーズの第6弾
メイガブの物語もいよいよクライマックス。


「ひみつのともだち」が秘密でなくなってしまったため、逃避行をするメイとガブ。
遥か彼方の山の向こうには、ヤギとオオカミが仲良く暮らしても、何も言われない土地があると信じて。


だが、「約束の地」へは、吹雪が荒れ狂う山道を抜けなければならない。
その上、ガブを追う、追手も近くまで迫っていた・・・。


メイとガブは、それぞれ相手を思うあまり、自分が犠牲になろうとする。


そこまで相手の事を思いやる事は尊い、と思う。
が、そういう事は、かえって残った方を苦しめてしまうのでは、という気がする。


たとえ善意からであっても、残った方は、常に「他に方法はなかったのか」と、自分を責めてしまう事になるのでは?
さらに、なによりも相手を孤独にしてしまう。


「君のためなら、死ねる」
というのは、ドラマの中では、カッコいいし、感動的な場面になる。


が、現実では残った方を苦しめるだけにしかならない気がする。
(まあ、現実にそんな状況に陥るような事は、まずないだろうが・・・。)


メイとガブにはカッコ悪くて、ドラマ的に盛り上がらなくても、違う選択をして欲しかった。
それでは物語にならないか・・・。

アバター
2014/07/07 22:50
自己犠牲は、ある意味、「あきらめ」ですよね。

物語の中では、盛り上げる効果があるにしても、現実だと、あきらめないという方策があると思います。
自分の場合、「見苦しく、しがみつく」という感じになりそうですが・・・。

アバター
2014/07/07 00:00
現実なら、「最後まであきらめない」
そういう術が有ると、私は信じてます。

勝手にコメントしてごめんなさい^^;



月別アーカイブ

2025

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011


Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.