マレーシア5(終)
- カテゴリ:日記
- 2014/06/16 21:54:43
ヴィア・フェラータは標高3776メートル地点から始まる。
噂によると日本の企業が制作に1枚かんでいるらしい。
だから現地の人は富士山のことを良く知っていた。
普段はガイド一人に客が4、5人数珠つなぎになって移動していくらしいけど、今回は1対1でガイドがついてくれたので、自分のペースで歩けたのが楽しかった。
ガイドが写真好きで、私のカメラ以外に自分のカメラも持っていて、要所でポーズを取らせるから、正直撮影に時間がかかった。
華僑系だからか写真のこだわりがすごくて「こういうポーズで視線はあっち」とか「ちょっとだけうつむいて。今度は手をこうして」とか、すごく怖いところで「ロープでつながっていて大丈夫だから両手離して万歳して!」なんてのもあった。
前日の説明の時、「ヴィア・フェラータはどのくらい時間がかかるの?」と聞いたら「うーん、7時から始めて11時か12時まで。たまに10時」
と言っていた。
そのあと朝食をとって下山に5時間かかるなんてどういう強行軍だ! と思っていたが、何とか10時に終えることが出来た。
高所恐怖症だけど、負けん気も強いから怖いところほど必死に歩いたせいかもしれない。
3本橋(ワイヤーロープ3本わたっていて、2本につかまり1本の上を歩く橋)を渡っている時、後ろからガイドが揺らすのには本気で怒ってしまったけれど^^;
怒りのあまり、ロープの上でびょんびょん跳ねてガイドに報復した。
跳ねていたら私も足を滑らせて肝を冷やした。
これが『人を呪わば穴2つ』と言うやつなんだろう。
2人ともかなり良いペースでまわったせいで、下山しようにも山岳ガイドがいなかった。
仕方なくゆっくり朝食をとっていたら、スタッフルームで「おお!」とか「クール!」とか騒いでいる声が聞こえてくる。
さっきの写真を見ているらしい。
私のカメラ、バッテリーが切れかけていたから山の写真が少なかったんだけど、ヴィア・フェラータの写真はたっぷりある。
ガイドが自分の撮ったやつを私のSDカードに入れてくれたからだ。
その写真、後日山小屋のフェイスブックに大量にアップされていた。
肖像権とかの考えが日本と結構違うなあと思う。
後日「ダウンロードしてもいいからね(ハート)」というメールが来たもんね。
10時40分頃、下山開始。
最初のシェルターでガイドがほかのガイドに話しかけられてなんか答えていた。
言葉はわからなかったけど、たぶんこんな感じ。
「なんだ、今日は遅いな」
「客がヴィア・フェラータをやっていたんで、遅れたんだ」
「マジか!? すごく早いじゃないか。なに人だよ」
「日本人だよ。しかも一人で、女だ。10時には終わったんだ」
「そりゃすげえ」
何で分かったかっていうと、相手のガイドは日本語がちょっと話せて、私に話しかけてきたからだ。
「あなた、すごいね。すごく早い。すごいタフ」
いや、歩くの遅いし、今も足ががくがくしてるよ、と思ったけど、マレーシアはイスラム教の国だから、妙齢の女性が1人でこういうことをするの自体が珍しかったのかもしれない。
後、日本人はあまりやらないらしいから、それも珍しかったのかも。
4時までに下山できないと豪華なはずの昼食がただのランチボックスになってしまうとのことだったけど、何とか3時前に下山できたのでご機嫌なビュッフェランチを食べられた。
日本に着いてもしばらく筋肉痛に悩まされたけど、頑張った甲斐はあった。
翌日は筋肉痛がひどくてマッサージに行ったりもしたけど、なんか揉み返しで余計にひどくなったかも…
いや、単に筋肉痛がひどすぎて効果が実感できなかったのかもしれないのですが。
最終日は早朝のフライトだったから14時前に成田に着いたけど、実はその日、関東に大雪警報の出た日で…
着陸の時は平気でしたが、入国手続きの間に雪がひどくなってきて、京急を選んだから家に帰れたけれど、バスやJRは運休になったし、京急も途中から各駅になった。
家の近くの沿線も京急の改札では「運休」と書いてあったんだけど、私が改札に着いたら奇跡的にうちの方行きが1台動いた。
雪が膝まで降っていたから駅から家まで歩くのがまた大変だったし、店に入ったら家に帰れないかもしれないから、お昼も食べられなくて(機内食は朝食だけだった)機内でもらった小袋のピーナツで飢えをしのいでいたけど、なんとか帰れてよかったです。
あの頃はまだ寒かったんだなあ。
話のほうは膨らませてあるでしょう。
でも、やっていること自体はそんなに盛ってないつもりです。
体力的なハンデとして服装とか体調があるのです・・・
こうしてお話と実際の出来事と読み比べできるのはいいですね!^^
大学の合宿で大島に行っただけで毎回船酔いだったのであの航路は怖いのですが、今の船はそれなりに大丈夫そうですね。
ブログ、拝見しました。
本当に素晴らしい場所のようで、いつか行きたいなと思いました。
子供の頃、都の職員だった父が転勤になりそうだったこともあり、父島には思い入れがあるのです。
結局縁がありませんでしたが・・・。
自分も3年前に1回行きましたが、表現には限度がある、というくらい実際に行っていただきたい場所です。
http://sugisi.air-nifty.com/blog/2011/05/post-fff6.html
3年前の記事なんで少し古いですが、よかったら♪
コメントありがとうございます。
10何年かぶりの1人旅だったので、欲望に忠実に従いました。
ぎりぎりまでミャンマーあたりでのんびりしようかと思っていたのに・・・
屋久島の自然は素晴らしいそうですね。
知り合いが素晴らしさを力説してくれるのですが、なかなか手が出ません。
ここと小笠原にはいつか行きたいです。
自分にはとても真似の出来ない素晴らしい登山旅行でしたね。
今年は屋久島にでも行ってみようかと思いますが、それでも体力的にもつかどうか。。。
またサークルのほうにもカキコお待ちしております。
IN率低い管理人でいつもいつもすみません。。。
今読み返したらヴィア・フェラータの説明が全然なかったような・・・すみません。
ワイヤーとか足場が作られた絶壁を、命綱で安全を確保しながら移動するというアトラクションです。
普通ならロッククライミングでしかアタックできないような場所を素人が体験できるのですが、せっかくの絶景なのにあまり見ると足がすくむんですよね。
あまり真下を見ないよう、今の高さを思い出さないようにしながら歩いていました。
そう、大雪のときでした。
あの時は筋肉痛と空腹と眠気とで、電車の中でずっととろとろ眠りながら帰ったものです。
駅から家までが遠かったこと、そして翌日の勤務で大量の雪かきをしたこと・・・。
いや、高所恐怖症ですよ?
でも今日はじめてスカイツリーに行きましたが、ガラスの床は怖くなかったです・・・
と思ったのを覚えていますw っていうより それ以上にアドベンチャーして来てたから 今更大雪も何も
関係なかったかもしれませんがw あれですね テレビのコマーシャルの「ファイト~ いっぱ~つ!」
みたいな状況! 極限状態 と言葉はよくきくものの 本当の極限状態では体も思わぬ力を発揮して
頑張ってるものなのかもしれませんねー! でも・・・ うん・・・ やっぱり高所恐怖症っていうのは・・・
ますます信じ難いw もうそれをクリアした時点で 克服してると言っていいのでは?www
なんとなくどんな感じか伝わったでしょうか。
筋肉痛は本当にすごくて、マッサージはまったく効かず、にほんに戻っても2,3日苦しかったです。
ロープ3本橋は本当に足が震えました!
私のタイムが良かったのは、怖さに耐えかねて楽しむ間もなくどんどん進んでしまったからかも・・・
拍手喝采です^^b
微に入り細を穿つ描写に、思わず体に力が入りました。
読んだだけで筋肉痛になりそうです^^;
ロープ3本橋!それはもう「橋」ではありませんね。綱渡りです。こわ~、こわ~>_<
よくぞご無事で帰国なさいました^^
山小屋のフェイスブック、探してみようと思います^^b