アバンチュール
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/07/02 09:49:46
梅雨時の空は機嫌が悪い
時折強く降って
足元を濡らす
傘では支えきれなくて
最近は雨宿りをするところも少なくて
屋根下を探してうろつけば
同じように探し出したあなたがいた
空を見上げながら
偶然だろうか
いつも同じ駅で降りたあなた
その横顔のまなざしは
じっと暗い外を見ていた
声もかけられない
だって知らない私だもの
関心なんてないはず
地下鉄の中の風景の一つ
そっと探し出してた
薬指に光る丸い飾りもの
あなたには愛する家庭がある
そんなことが辛かった
恋しているのだろうか
心のいたずらだろうか
私のまなざしなんて
届かなくていい
運命の人っているの?
まだ会えないだけなの?
そんな心の揺れ動きが
地下鉄と共に振動になる
私より後に乗り込んできて
私の斜め前に立つあなた
それが指定場所
そんなことが嬉しかったけれど
片想いは散ってしまった
仕方がない想いを残したまま
今度あなたについていてみようか
大胆な計画もなくなって
実は付き合っている彼がいる
こんな気持ちは裏切りだろうか
彼にも話せる日常だろうか
それは知らない
今日はあの人はいなかった
空白になった指定場所
知らない誰かが立っている
邪魔しないで
ちょっと笑ってしまう
こんな思いをするなんて
一時のアバンチュール
今日も仕事が始まる
いつも、コメントありがとうございます。
なんか、いつもときめいていたいけど、ちょっとこれは危ないかな?
二股なんてする気はないけど、なぜか懐かしい彼。
薬指が悲しすぎますね。
ちょっと ヤバイ ・ 恋 ・ ハラハラ・ドキドキ!!
アバンチュール・・・。 してみたい 恋 かな^^
積極的に 攻めて行きましょう!! 陰ながら 応援しております!!