Nicotto Town


"ROYALTY AND LOYAL ANTS"


今年もやってきました、24時間・・・


今回の話は、
24時間テレビ好きの方には不向きと存じます。
そういう方は続きを読まないよう
お願い申し上げます。














(いかにもそれらしきCMっぽい語りで)

大きな地球、大きな未来

みんなが変われば世界が世界が変わる

明るく健やかな環境を目指す
ROYALTY AND LOYAL ANTS」は

24時間対抗テレビに協賛しています。




というわけで、もうこんな季節になったんだなって感じですかね。
24時間テレビ、
あの番組は正直好きになれません。

いろいろ言いたいことは山ほどありますが、
昔から何より腹立たしかったのが「身体障害者」の扱い方なんです。

例えば、あの番組のやり口としては、
手が不自由な方に楽器を弾かせるとか
肢体が麻痺した方にスポーツをさせるとか
たぶん、そんな演出を今でも多用していると思います。

いったい、彼らみたいな方に
健常者じみたことを無理強いさせて
何に感動しろと。

ましてや、この演出に対して
「感動しました!自分も頑張らないといけない思います
だから頑張ってください」
っていうコメントが来るのを見ると

軽佻浮薄で慇懃無礼だな

と思ってしまいます。
そんな私は冷たい人間だとよく思われるようです。

しかし、よく考えてみてください。
聴覚を失ったり、腕を切断する羽目になったり、
下半身不随になったりするって
相当つらいことですよ。

私たち健常者からすれば、そういう目に遭ったことがないから
想像の中でしか言えないんですが、
それを絶するほどの苦労を味わっているんですよ、絶対に。

自分が時間をかけて成し遂げたことを
健常者がごく当たり前にやってのけるのを見て
「どうして、俺だけこんな目に…」
って絶対に思うんですよ。

それでも、彼らは一生懸命に生きている。
普通ならやらんでもええような苦労も味わいながら、
それでも精一杯生きている。
彼らは普通に生きるだけで頑張らなきゃいけない。

それなのに、

なんで上から目線で、頑張ってくださいなんて言われなきゃいけないんだ

と、障害を持つ方々が思うのは当たり前じゃないですか。

人よりも努力せざるを得ない彼らに、さらにまた努力を要求するなんて、
絶対にしてはいけないことですよ。

ましてやそれで視聴率を稼ごうなんて、
少なくともハートフルな人間の所業じゃない。

それなのに、プロデューサーや司会自体も
まるで人間味あふれるかのように、演出させて
それを見ている視聴者に対して、
同情や憐れみを抱けば
あなたがたもハートフルですよ、と言わんばかりのメッセージを送る

だから、あの番組は気に入らないんです。

さらに言えば、
障害者への差別を助長させているだけのようにも思えます。

なぜなら、ここで「感動した!」などと言えるような人間は
完全に障害者のことを格下だと認識しているからです。

このような感動の原因は、「かわいそう…でもすごいなあ」という憐れみの念からきています。
前述したとおりですね。
でも、これって差別そのものなんじゃないですか。

そもそも、人間って
例えば、雨に打たれている捨て猫を見かけたら
どのように思います?

当然、「かわいそう」って思いますよね。

ところが、雨に打たれている捨て「ワニ」だったら、
「かわいそう」って思います?
「殺される!逃げなきゃって」って思うのが普通でしょう。
でも、冷たいですよね。おなかをすかせているかもしれないのに。
人間って言うのは、その立場によってその態度を大きく変える生き物なんです。

つまり、障害者の努力をかわいそうと思える人は
無意識とは言え、完全に格下だと思い込んでいるのです。

それを正さなきゃいけないのが、良俗的な番組なのに
むしろ、悪化させている点も指摘しなければなりません。

一応、ここまでの話を完全に分かってくれているなら
要らない注釈だとは思いますが、
私は障害者による努力を踏みにじろうとして、
この番組を批判しているわけではないんです。

辻井伸行氏にしろ誰にしろ、
すごいなって思えるような方々はたくさんいらっしゃいます。
でも、彼らと24時間TVとの大きな違いがあるんです。
それは主体的かどうか。
要するに、自分から進んでのことか、それともヤラセかってことですね。
努力って言うのは他人から強要されるものじゃなくて、
必要に応じて己に課す鍛錬なんですから。

だから私は、こういうコメントならまだ理解しているなって思うんですよ。

「あなたの努力している姿を見て、
健常者であるわたしがどれだけ恵まれた環境にいるのか
というのを思い知らされました。
これからもこの幸せをかみ締めながら生きていこうと思います。
お体に気をつけてくださいね」

したがって
こんなチャリティー崩れのバライティーだか
バライティー崩れのチャリティーだか、
よくわからないような偽善じみた番組より

完全にバライティーである対抗テレビのほうがよっぽど価値をもつと思います。

…とまぁ、いくら言っても
エスパー伊東のカッコしていたら
全然説得力ないですけどね。

アバター
2009/08/30 10:05
…すごく考えさせられました。
そう考えると私から見ても確かに24時間テレビ、いいものではないですね;
アバター
2009/08/29 08:45

なんだか考えさせられました…
言われてみればそうですよね

十分説得力ありましたよ~
アバター
2009/08/29 08:30
でも、とても感動する話ですよ。24時間テレビは。だって、障害のある子が、一生懸命何かやろうと頑張っているんだから、自分も、何か頑張ろうって励まされたりするので、私は24時間テレビが好きです。
アバター
2009/08/29 08:16
この話に関係ないんだけど、
なぜ上半身裸なの??




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