ドラマ【東京スカーレット】
- カテゴリ:テレビ
- 2014/07/17 16:56:12
【感想】全体的にすごい地味。思うにこの枠は橋田壽賀子脚本のドラマで始まった枠なので、どちらかというと高齢層向けの枠なんだと思う。一応水川が主演ということになっているが、初回見た感じでは主役はキムラ緑子。ちょうど9係の係長がキムラ、浅輪が水川といった感じだ。ノリとしてはテレ朝木8の刑事ドラマ。今時の刑事物にあるようなスタイリッシュで派手な演出はまったくなく、地道にストーリーが進んでいく。かといって刑事たちの個性を強調するわけでもなく、せっかくキムラや生瀬のような個性的な俳優を使っているのに、その個性を殺してしまっている。その上、ストーリー展開が多少雑。行間を読めとばかりに、シーンとシーンの間のストーリーを読めと言われている感じで、唐突な印象を受けることがあった。これは構成がヘタクソなんだろうと思う。そしてセリフが全然グッとこない。面白くもなければ、感動もしない。これはドラマとしては致命的な気がする。このドラマには脚本家が3人いて、3人ともテレ朝の木8や水9でおなじみの脚本家。なので、先に言ったように、木8路線を狙っているのは間違いないようだ。初回は岩下悠子という相棒でもおなじみの女性脚本家(年齢不詳)で、他に櫻井武晴、入江信吾が名を連ねている。櫻井氏は最近絶好調の脚本家で、ドラマ好きな人なら説明は不要。私も大好きな脚本家さんである。入江信吾は30代のどちらかというと若手の脚本家。なので、脚本家が違う回はまた違う感じになるのではないかと少し期待して、主に櫻井氏待ちで見続けようかと思っている。ただ脚本家が違っても、木8路線を目指すというスタッフの意思が変わらなければ、プロットが面白いものでも出来上がりが地味になってしまう可能性は否めない。なので様子見といったところである。ストーリーの方も、ゲーテッドマンションという特殊な要素を扱っているわりに、事件は淡々と解決していき、最後頃には意味もなくお涙頂戴になってしまい、閉口。泣けばいいというものではないと思う。櫻井氏がラインナップにいなければ、とっくに切ってるレベル。ただ、展開が遅すぎるペテロの葬列よりはマシか。