円谷英二のエピソード
- カテゴリ:日記
- 2014/07/27 11:13:42
先日、「世界ふしぎ発見」で、円谷英二・・・というかゴジラを特集していました。
そこで、ふと思い出した話。
ウルトラマンを作っていた頃は、円谷英二は、現場からは退き、撮影画面のチェックを行っていました。
(前向きな)失敗があっても、一言、アドバイスをして、大抵、笑って許してくれたそうですが、1点だけ、ある事をすると、たちまちカミナリが落ちたそうです。
それは、グロテスクなシーンを入れる事。
映画なら、イヤなら見に行かなければいいだけですが、テレビだと家庭に入り込んでいくので、(特に子供は)流されて、見てしまうから、だそうです。
円谷英二自身のエピソードだったか、うろ覚えですが、スポンサー側から「怪獣も血を流せ」という要求があった時は、最後まで抵抗したらしいです。
結局、妥協せざるを得なかったのですが、生々しさを和らげるため、怪獣の血の色は緑にしたとか。
このエピソードは、「怪獣な日々」(実相寺昭雄)という本で、紹介されていたと思います。
http://www.amazon.co.jp/%E6%80%AA%E7%8D%A3%E3%81%AA%E6%97%A5%E3%80%85%E2%80%95%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%AE%E5%86%86%E8%B0%B7%E8%8B%B1%E4%BA%8C100%E5%B9%B4-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%AE%9F%E7%9B%B8%E5%AF%BA-%E6%98%AD%E9%9B%84/dp/4480036555
今のバラエティ番組を見ると、製作者側で、ここまで考えている人はいるのかな、と疑問に思います。
ちなみに、実相寺昭雄は、ウルトラマンの監督の1人。
ジャミラ、ガヴァドン、スカイドン、シーボーズ、メトロン星人など、ちょっと変わった怪獣、宇宙人の出てくるエピソードで有名。
自らも「ウルトラマンでは変化球担当」と言っていました。
一つ一つ取り上げるとキリがなくなりますが、個人的には、ウルトラセブンの「ノンマルトの使者」が印象に残ってます。
子供の頃は、ジャミラの真似とかいって、服の首の部分を頭までかぶってましたが・・・。
ウルトラマンマックスの「狙われない街」というエピソードで、メトロン星人は再登場しています。
内容は、ウルトラセブンの「狙われた街」のパロディですので、両方、見ると面白いです。
作品に込められた思想が濃厚に現れて、
とても子供用娯楽作品ではない~という感じがしました。
NHKハーバード白熱教室で、
正義論の題材として、サンデル教授に解説して欲しいですわ(微笑)。