ともに…
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/07/30 23:06:14
病気で体が思うように動かせない
思っていることを なかなか言葉にだせない
おいしいものを 口からほとんど食べることができない
一日をほとんどベッドで過ごし
気分のいい日は 少しの時間 車いすで過ごす
そんなゆうちゃんは
いつも穏やかな顔をしている
やさしい目をしている
ゆうちゃんが私を呼んだので
「どうしたの?」と聞くと
「体をもう少し 起こしてほしい…」という
ゆうちゃんはみんなの力をかりて
お風呂に入って シャンプーのいい香りがする
なのに わたしは 汗臭い
「よいしょ!」
掛け声といっしょに 少しからだを起こす
ゆうちゃんの体を支えるとき
ゆうちゃんが元気な時
私が 少し疲れている時
みんなみんな わかってしまう
「ゆうちゃん、今年桜のお花見 見た?」と私が聞くと
「病院に行く時、車の中から見たよ…」と話してくれた
「来年は 外へ出て 風にあたろうよ」
ゆうちゃんは 黙って聞いていた
ゆうちゃんの目は澄んでいた
心はいつも 風のように 大空を舞っているみたい
背中には 白い天使の羽があって 大空を飛んでいるみたい
そんな気がした
不満言ってしまう日々に反省。
ちょっと思い直して楽しく生きたい^^ありがとね♡
であってくれて、ありがとう。
あなたは、みんなを優しくするために
いてくれるんだね。
みんなは、あなたに感謝しています。
そして、あなたを生んでくれたご両親に。
と、思うことがあります。
私も大空を飛ぶよ
ゆうちゃんと手をつないで
言葉を発しなくても伝わる事はある気がします。
そして、そういう事が重要であると思います。
分かり合えることは良いですね。
疲れの見える笑顔で汗臭いと言っていた彼女の言葉。
数年経っていますが覚えています。
彼女も心には風、背中には羽を見ていたのかな。