M・T
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/08/07 01:54:53
時が零れ落ちていく
涙となって今
あなたの声が聞こえる
黒い星空の上から
川が流れている
清らかな水が
冷たい
とても
あなたの姿が流れてくる
近づいてくる
寒くは無いのですか
寂しくは無いのですか
時が零れ落ちていく
涙となって今
それは温かい
夏の香りがした
思いでは融けていく
川の流れの中へと
痛いほど冷たく澄んだ
水の中へと
そしてまた
先へと流れていく
懐かしさとなり
遠い海の水へと同化するまで
・暑い夏
・思い出は冷たい流れの中に・・・
その二人とセカンドさんの間には
お互いに一方通行の愛
これは小説にしてくださいよ~♪
絡みあっていく様とその結果が
気になります!
そう
M・Tは二人いた
一人は私が愛した人
そしてもう一人は私を愛してくれた人
二十歳の5月
私は学食で一人の女性に手紙を渡した
これ・・・読んでくれますか
テーブルを囲んで雑談をしていた女子4~5人が沈黙をし私を見た
彼女はえっとした顔をして白い封筒を受け取った
なになにと顔を見合わせている友達
そして無表情にそれをバックにしまった
その後どうなったかは知らない
踵を返し学食を足早に後にした
呼吸が止まったままだったのかもしれない
目の前の藤棚の花を吸い込むほどの
深呼吸をした
とうとう渡してしまった
不安と喜びが交錯した
その日の5時限が終わった
経済学概論・・・つまんないよね
その割に人気があるよな
なんて言いながらクラスメイトと講堂を出た
良く晴れた青い空が
赤レンガの校舎に強い日を投げかけていた
あの、これ
あの、読んでください
そう言って白い封筒を手渡された
顔を赤らめてその女性は駆けて行った
はぁ~
手紙・・・
おまえやったジャン
あれドイツ語科の子だぜ
ほらあそこ
えっ!
見ると芝生の脇のベンチに座った3人の女生徒が
手を叩いて大騒ぎをしていた
こうして私は同じ日に
ラブレターを渡し、ラブレターをもらった
二人のイニシャルはM・T
それは全くの偶然だった
なんて始まるラブストーリーは
どんなもんでしょう
なんて友達と講堂をでた
タイトルのM・Tとは?
忘れられない方のイニシャルとか?^^
人間って弱い
だからどこかに逃げ場所が・・・
それが母なる海なのかも
リセット出来る場所ですかね
そかー 流れってのは時間とか記憶とか思い出なんかな
それを渡って 全部思い出して
想いを伝えられる
冷たくて流れが早い ってとこに
辛い思い出もあるのかなって
いい事ばかりじゃないし それでもチャレンジしようって
母なる海に出ても
二人にはそれはスタート地点
新たな思い出を 二人で作ってくんだよね^^
灯篭流し・・・
ん~そんな感じですね
冷たくて澄んだ水
流れはちょっと気持ち早い
川って自分の心の中に流れている
もちろん向こう岸もある
そう思います
思いを伝えるには渡らなければ・・・
失敗したら沈没
ブクブク・・・
そして最終的に広い海に出る
包容力のある母なる海へとね
それがあるから
危険を冒しても冒険をチャレンジをしたくなる?
なんて思っているのですが
どうでしょうか
思いを流して 区切りを付ける感じかな
流れてく その人の姿は
想いの形をしている