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シン・ドラマ汁


ドラマ【ゼロの真実】

ゼロの真実~監察医・松本真央~
テレビ朝日 木曜夜9時~
【あらすじ】山中の廃屋でミイラ化した女性の遺体が発見された。遺留品は、着ていた服と靴だけで、身元がわかる物は何ひとつ見つからなかった。指導係の中山と共に検案にあたった真央は、より詳しく遺体の状況を調べるため、Aiにかける。すると、肋骨などから刺されたような痕跡が見つかり、殺人事件の可能性が浮上。司法解剖に切り替えられる。しかし、ミイラ化した遺体から得られる情報は少なく、司法解剖したところで、身元不明、死因不詳で迷宮入りするのではないかと思われた。そんな中、監察医務院に菅井という歯科医が訪ねてくる。

【感想】今回は刑事ドラマっぽくて面白かったですね。あの歯科医師、最初っからおかしいと思いましたよね~w あんなミイラ化した妻と再会すれば、いくら愛していても、引くというよりは、まず否定すると思うのです。こんなの妻じゃないと。それから、妻の着衣などを見せられやっと納得したりすると思うのですが、いきなりミイラを見せられて泣きついたりは絶対できませんよね。監察医務院の医師たちは素直というか、それを芝居と見抜けず「妻を心から愛している人」と、おめでたい誤解をしてしまったところがおかしかったですね。確かにあんな無惨な姿になった妻に泣きつく夫というのは、感動的なのかもしれませんが、芝居じみてるというか、素直に感動できない異様な違和感を覚えました。ここで視聴者の誰もが、夫による妻の殺害を疑ったと思うのですが、まさか妻の友人まで殺しているとは思いませんでしたね。むしろ、何故妻の友人まで殺したことにしたんだろうと、脚本の意図まで考えてしまいます。思うに、もしこれが妻を殺しただけだと、まったく突破口がなかったからではないでしょうか。後から気づいたんですが、ミイラの下腹部には手術痕、恐らく帝王切開による手術痕がありました。私見たことがあるので、すぐにこれは帝王切開ではないかと思い当たりました。しかし歯科医夫婦の間に子供はなかった。死産や早世もありえますが、歯科医は子供ができないので養子を取ろうと話し合っていたなどと言ってましたね。おかしいですよね。ここまで書いていて気づきましたが、ミイラは40代の女性ということになってましたが、それにしては夫が若くないですか。歯科医を演じていた野間口は今ちょうど40歳。妻とその友人を殺したのは8年前ですから、その時は32歳くらいだったということになります。妻とは医学生だった頃に知り合い、卒業後すぐに結婚したと言ってましたから、年上だとしてもせいぜい3~4歳が上限。となると死亡時は30代ということになります。30代で子供をあきらめるのは、ちょっと早くないか? それとも、野間口が年上を演じていて、役柄上は50前後だったのでしょうか。彼もユーモラスな役から異常な犯罪者まで、演技の幅は広いのですが、さすがに50前後には見えないなぁ。ちょっとミスキャストですね。話が大分それましたが、元に戻しますと、帝王切開の手術痕と子供はいないという証言の食い違いから、真央は死体の身元に疑問を抱いた可能性があります。これがもし本当に妻の遺体だったら、真央も疑いを持たなかっただろうし、事件は迷宮入りしていたかもしれません。あと思ったのですが、妻の着衣は血で汚れてましたが、背後からアイスピックで刺された時の穴は残っていたのでしょうかね。あの服はアイスピックで殺された友人が着ていたものではないので、犯人が意図的に残さない限り、穴はあいてないはずですよね。それがちょっと気になりました。また、ミイラからDNAは検出できないのでしょうか。他殺と断定されたからには、着衣に被害者以外のDNAが残されていないかどうか、ミイラ・着衣とも鑑定すると思うのですが。とはいえかなり古い血痕で、鑑定に時間がかかるかもしれませんから、解剖の方が早く済んだのかもしれません。




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