ドラマ【HERO】
- カテゴリ:テレビ
- 2014/08/12 15:54:42
【感想】今回は川尻部長メイン回。しかも久利生は完全に脇で、事件そのものも川尻が担当したものがメインでしたね。とはいえ子供を手なずけるというテーマに終始してましたがw 川尻を普通以下の役者が演じていたなら、今回はそんな面白くなかったと思います。でも面白かった。それはひとえに川尻を演じている松重の実力なのでしょう。勇猛な武将から朴訥なサラリーマンと、松重の演技の幅はわりと広め。(指摘するとすれば唯一苦手なのはチャラ男系だと思いますが)深夜ながらもシーズン4まで放映された孤独のグルメでは主演を演じ、好評を博してますね。今回の脚本はそんな松重の当て書きだったと思うのですが、私のお勧めは特に最初の目撃者の女の子と相対するシーン。事務官に笑顔でと言われ、無理やり口角を上げて女の子に迫るのですが、かえって怖いw 松重だって自然なにこやかな表情をできると思うし、もちろん演出上、わざと怖く笑っているのでしょうが、怖く笑うというだけでも難しいのに、その上ぎこちなさや緊張感まで混じった、複雑な表情。さすがだなと思わせました。その後のゲームばかりしている男の子や、幼稚園でのお遊戯なんかはもう茶番でしたけども、最後、女の子のクラスメイトたちを集め、その前で検事について説明する川尻はかっこよかったですね。とてもよいシーンではあったのですが、ちょっとだけ文科省協賛という言葉が頭を過ぎりましたw 今回は本当に川尻が主役で、正直キムタクはいらんかったですねw で、今回ちょっとだけ気になったのは、「事後強盗」という言葉。録画だったので字幕なしで見たのであまり自信はなかったのですが、調べてみたら出てきました。事後強盗罪とは「窃盗が、財物の取り返しを防ぐため、逮捕を免れるため、または、罪証隠滅のために、暴行・脅迫をすることを内容とする。強盗として処断される。」というものだそうです。つまり単なる置き引きの窃盗犯よりもかなり罪が重くなりそうですね。ただもっと気になったことがあります。いくら罪が重くなったとしても、犯人は数年で刑務所から出てきます。その後犯人が証言した女の子に逆恨みをして、復讐したりしないかということです。それを言っていては証言なんかできはしないのですが、特にこういう思慮が浅くまったく自省しそうにない被疑者の場合、心配になっちゃいますよね。こういう人物に心から反省させるには、一体どうしたらいいんでしょうね?
久利生の橋の計算については、頭がいい犯人に対抗しようとしたためだと思います。
目の前で手引書を繰りながらだと侮られてしまうと思ったのではないかと。
子供の言動にはあまり一貫性がないので、そのへんで検事たちも
苦労していたということにしておきましょう。
幼稚園児のような幼い子どもの証言は証拠にならないとか、
そんな例もあったような気がします。
脚本もネタを詰め込みすぎみたいな・・・。
久利生がなぜ橋の強度計算の公式を暗記しようとしていたのが不思議。(計算するのに暗記は不要かと)
脅迫されていた女の子が恐怖のため証言しなかったとのことですが、でも自分で目撃したって言ったんですよね。最初から目撃者となっているんですから。
残念ながらこのへんでは孤独のグルメは放映されていないので、
一度も見たことはないのです…
多分過去作のDVDなどが発売されているとは思いますが…
> ニャンデイさま
松重豊というと、古くは踊る大捜査線の爆弾物処理班班長、
人情味溢れるキャラクターとしては、ちりとてちんの主人公の父親、
最近では八重の桜での主人公の父親役が印象的でした。
キンダガートンコップは見たことないのですが、
ドラマや映画では、子供と動物を出しておけば間違いないとは言いますねw
子供は常識が通用せず、整合性のある考え方をしないので、
何をしでかすか、どんな反応をするかが見えないのが、
子供の相手をしたことがない大人にとって、恐怖に感じるのかもしれないですね。
怖面の部長役が、なかなか似合ってます。
あの、微妙な何とも言えない表情。
子供相手と言う今回の設定は、キンダガートンコップを思い出します。
子供相手に拳銃など、携帯しては駄目と止めながら、子供相手だから、
武装しなくちゃって言葉が、ふと、頭に浮かびました。
内容は全然違うけれど、下手な凶悪犯と立ち向かうより、子供の方が
何倍も手強いって事。
共通するような気がします。
たまに、こんな話も良いですね。
「孤独のグルメ」とシンクロし過ぎて、ついついニヤリとしてしまいましたよ(^^;)。