Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


嵐の夜


それは嵐のような夜だった
吹きすさぶ風のように私の中に
あなたが舞い込んできたのは
突然の出来事に
うろたえている私がいた


あなたの心の激しさに
予感のようなものを感じた
これが恋の始まりなのか
あなたには近寄りがたかったけれど
心があなたを求めていた


この想いが何時か
あなたに伝わるなんて願いもしなかった
ただ見つめるだけでいい
それだけでなにもいらない
振り向いてくれないとしても


私の独りよがり
あなたには誰もいないなんて
でも違った
彼女もまた激しい心を持った人
二人の渦巻きが重なるようだった


何を迷っていたんだろう
もう近寄れないあなた
引き返したとしても
あなたへの想いが残るだけ
たとえそれが火粉になっていたとしても


心に刻みつけられたあなた
悲しみは深く鋭く
でももう想えない
想うだけで幸せなんて
そんな事は嘘


二人が遠ざかっていく
あなただけを見つめたいのに
あなただけでは目に入らない
二人の背中を見ても
あなたは浮かびあがって来ない


いつかの嵐の夜のように
心が飛んで行けばいい
あなたへの想いを風に飛ばして
何も残せなくなったらいい
今は悲しみだけが募るなら






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