ドラマ【HERO】
- カテゴリ:テレビ
- 2014/08/26 16:50:31
【感想】あ、唐木田検事w ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、今回礼子の元夫役を演じた戸次は、福田雄一脚本演出の「裁判長っ!おなか空きました!」という1回10分くらいのミニ法廷ドラマで検事を演じてました。一見マジメそうな検事でしたが、キスマイの北山が演じる大ボケの主役・新田弁護士にすぐ乗せられて、延々とボケまくるという役で、まぁドラマというよりコントでしたね。面白かったですけども。さて、今回は久利生が担当することになったDV事件と、馬場検事の男性遍歴の二本立てw 両者は関係ないようでいて、実は夫婦のあり方を描いていたように思います。片や妻に甘える夫と、夫を甘やかしてしまう妻、片や一度別れた夫にくどかれるも再度決別する元妻。以前これだったか別のドラマの感想だかで、男は別れた女のことをいつまでも覚えているが、女は別れた男のことをすぐ忘れてしまう、それはどちらがいいとか悪いとかではなく、単なる性差である、みたいなことを書いた記憶があります。しかし、さくらのようにいつまでも夫を甘やかしてしまう女性もいることは確か。これは、夫に対し単なる異性ではなく、自分の子供のような母性的な感情を持ってしまったことが原因だと思います。そして夫もその感情に依存しきっている。マザコンの男性にロクなのがいないように、こういう関係の女性がいる男もロクなものではありませんな。ましてや、さくらは夫に暴力を奮われまかり間違えば死んでいたかもしれないのに、「自分も悪かった」と夫をかばうような発言をしています。これって確か、DVや虐待の被害者の典型的な感情なんですよね。暴力を奮われるのは自分に非があるからだという思い込み、もしくは加害者にそうたたきこまれたことで、はたから見れば何で逃げないの?と思うようなケースでも、ずるずると関係を続けてしまう傾向があると言います。今回、久利生がわざわざさくらに事情聴取しに行かなくても、怒髪天のさくらの両親が起訴したでしょうけど、さくら自身の感情がいびつなままでは、いつまでも同じことの繰り返しになっていたと思います。久利生がちゃんとさくらを説得したことで、ひょっとしたら次こそ命を奪われたかもしれないDVの被害者を救ったことになりますね。なかなかいい仕事をしたと思います。もう1つの礼子の男性遍歴の件はまぁどうでもいいのですがw これは上記「男は別れた女のことをいつまでも覚えているが(ry」に当てはまりますね。この性差は、人間がなるべく様々な遺伝子の組み合わせからなる子孫を残そうとしているからだと思います。男は同時に何人もの女性に子どもを産ませることができるけれど、女は一生に出産できる回数は限られていますからね。1人の男にこだわっているわけにもいかないのでしょう。浮気だ不倫だ離婚だと、いつまでたっても男女間のもつれがなくならないのも、財産や家を持つことで自由に相手を選べなくなった人類の、内なる遺伝子が誘うからなんでしょうなぁ。