夏の忘れもの
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/08/27 11:46:21
甘い旋律に乗って
だたよう香りは
君がつけていた香水の香り
まだここに残している
メロディに乗りながら
心は遠くに飛んでいる
君と見たあの空に咲いた
火花の美しさが思い出される
君を失って 僕は
はかない花の命のように
静かに静かに咲いている
今はもう萎れかかっているかのように
花火の季節が終わって
次の季節が来る頃
思い出すのは君のことばかり
もう忘れたふりをしていたのに
夏が来た
まばゆい夏が来た
でも君はいなかった
幻にさえならなかった
太陽の光を避けるように
人々が歩いて行く
そんな人々を避けるように
照りつける陽の中を歩いて行く
君が欲しかった
本当にそう思った
でも何も言えなかった
言葉を探していたのに
君は今頃どこにいるのだろう
彷徨っているならここに来て
僕の手が君を欲しがっている
たとえそれが偽りの君としても
季節がめぐる時 人は
何を忘れていくのだろう
落し物は何だろう
まだ気付かない僕だけど
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- ひましてマウス
- 2014/09/24 09:30
- 当分の間ニコタを休みます。STP&水遣りのご支援ありがとうございました。^^v
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